シリーズ9
綿合繊事業部

開発した新製品もすぐコピーされ、先行者利益を生みだしにくい繊維業界。ここで、世界のトップ ブランドがなしえたブランディングの考え方を導入し、新しいビジネスモデルを構築しようとする 男がいる。
日経産業新聞 2002.7.29 掲載

クラボウ烈伝人物編  シリーズ9 綿合繊事業部
今や繊維の枠を超え、多彩な分野へと領域を拡げ続けるクラボウ。
そのターニングポイントには必ずひとりのキーマンがいる。
彼らの想いに、クラボウの明日が見えてくる。
世界のひと握りに、勝ち残る!!
ブランドしか生き残れない。
戦後の日本経済を支えてきた産業の多くにおいては、国内製造業の空洞化やITの普及によるグローバル経済の急進によって、輸出に頼ったこれまでのビジネスモデルを大きく変換することが余儀なくされた。この影響を最も早く、大きく受けた繊維産業にあって、「不況突破の活路はブランディングにある」と言い切るのが、クラボウの川野だ。
一歩先を、言えるかどうかだ!
繊維産業はアイデアが流用され、価格競争によって先行者利益が侵害されるケースが非常に多い。ブランディングとは無形価値であるブランドを構築することにより、先行者の利益を保護するものである。その構築のためには、常にファッションビジネスのトレンドを正確に把握している必要がある。現在、綿合繊事業部ジーンズ課を統括する川野は、1997年からの3年間のタイ出向中に欧米各国とのビジネスルートを築き上げた。川野はこの間に世界のトップブランドとの交渉で、一歩先のトレンドを見抜く能力を磨いた。「トレンドを教えてくれと言っても教えてくれない。世界のトップバイヤーを相手にして、『トレンドはここだ!』と臆せず言うと、相手は『いや、ここだ!』と返してくる。この情報を次の相手にぶつけるとまた新しい情報が入ってくる‥。これを繰り返すと、情報の精度は自然に高まっていく。要は、最初に言えるかどうかが勝負だ。」と川野は言う。
高く売れる売り方を考えろ!
川野は、今、新しいデニムの販路開拓に懸命だ。国内では「熟成デニム」と名付けたこの新製品を、川野は海外ではあえて「Nature Blue」と名付けブランディングしようとしている。直訳ではなく、製品のイメージをバイヤーに印象づけ川野自身のこだわりを伝えるために、見つけだした言葉だ。「日本のデニムは遅れている。いくら新製品を開発してもブランド構築の意識がないから、消費者には他との区別がつかず、すぐコピーされる。ブランディングしながら、マスで販売できてこそファッションビジネスだ。それが成功したときに世界のひと握りになれる。」先進国でコストを落とす必要のないビジネスモデルを、川野は着々とカタチにしつつある。
海外での交渉には、語学力にも感性が必要だ。「ネイティブと太刀打ちするには語彙力を増やすしかない。回り道だが将来きっと役に立つ」と言う川野は、敢えて英英辞書を使うことを自らに課している


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