シリーズ11
化成品事業部

環境保護への国家的な取り組みが勢いを増し、建築業界ではリサイクルできる自然素材に注目が高まる。ここに合成木材のノウハウを活かして新たな挑戦を始めた男がいる。
日経産業新聞 2002.9.30 掲載

クラボウ烈伝人物編  シリーズ11 化成品事業部
今や繊維の枠を超え、多彩な分野へと領域を拡げ続けるクラボウ。
そのターニングポイントには必ずひとりのキーマンがいる。
彼らの想いに、クラボウの明日が見えてくる。
「環境建材」へ舵をきれ!!
建材の大転換期に対応せよ。
2002年5月、建設リサイクル法が完全施行された。2010年度までに建設廃材のリサイクル率を95%まで高める、とされたこの新法によって今後、建材は製造工程を根底から問われることになる。木材の伐採は森林破壊に対する地球規模での自粛の中、廃材の焼却に対する規制も強化される。つまり製造から再生に至るどの過程においても、環境にダメージを与えない建材が求められるのだ。この大転換期に「木より強い木」として誕生した合成木材「クランウッド」の新技術開発と市場開拓を経て、クラボウを「環境建材」メーカーへと飛翔させようとするのが、化成品事業部の森永だ。
用途拡大が生き残りへの道。
森永の仕事の核を成していたのは、入社間もなく取り組んでいた「クランウッド」の押し出し成形用金型の設計だ。「製図が苦手だった」という若き日の森永はその頃、技術研究所で商品化直後のCAD/CAMに着目。金型の設計~製造までの自動化体制基盤を築きあげた。また当時の「クランウッド」は主に外装用であったが、気温の寒暖による伸縮の弱点を、ガラス繊維をインサートする特許技術によってこれを解消。その後の「クランウッド」の用途を急速に拡大した。「しかし外装材としての「クランウッド」は、関東大震災で大火を経験した関東では伸びなかった。」という森永は、東京転勤を契機にその用途を内装材へとシフト。ここでバス・トイレタリーメーカーへの食い込みに成功した彼は、「クランウッド」の売上げの半分以上を内装材で稼ぎ出すまでに成長させた。「クライアントは日本のトップメーカーであるため、要求品質が想像以上だった。数量と納期も然り。しかし、それを乗り越えた自信と、そのときに築いた仲間、以後続いている取引が工場の生産精度を格段に向上させてくれた。」という。
環境を軸に、木から土へ。
現在、マーケットインへの全社的な販売スタイルの変更に伴い、森永は「クランウッド」を含め総合的に環境に配慮した建材の開発・販売部隊を率いる。そこで注力しているのが新・土壁材、「クランウォールさわやか・・」だ。「クランウォールさわやか・・」は天然粘土の持つ調湿性や、天然素材ならではの多孔質によるシックハウス予防策として、今、静かなブームを呼んでいる。ホルムアルデヒドの吸着効果もあるため、肌の敏感な人にも効果があるのではないかとされている。これをタイル状にして施工性も高めた。「子供が肌の弱い体質なので、効果を試したかった。」という森永は自宅のリフォームにも「クランウォールさわやか・・」を使い、ユーザーとしても環境建材のあるべき姿を追い求めている。
森永はリフォームを自力で成し遂げた。「クランウォールさわやか・・」はキッチンに張り上げた。「カッターで切れるから施工は簡単だった。梅雨時期だったので、湿気を吸収している様子も実感できた。あとは肌の弱い自分の子供への効果だ。」と大きな期待を寄せている。


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