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ホーム >> ITで変わる捺染型 >> 『意匠性の高いデザインOK』 東山写真型製作所

ITで変わる捺染型

1.ダイレクト製版時代到来  
     
2.意匠性高いデザインOK  
     
3.海外とパソコンで会話  
     
4.北陸以外にも顧客開拓  
     
5.仕事のやり方が変わる  
 
NO.2 『意匠性の高いデザインOK』 東山写真型製作所

繊維ニュース(大阪繊維研究社発行) 6月24日掲載より
繊維ニュース
(大阪繊維研究社発行)
6月24日掲載より

今シーズンは婦人服地でプリント復活らしいが、どんなに精密で素晴らしいデザイン画も、その善し悪しは捺染型で決まる。

通常、紙に描いたデザイン画は染工場に持ち込まれると一部を除き染工場ではなく、外部で捺染型が作られる。それがこの連載の主役、捺染型専門業者である。従来、捺染型の制作はトレース作業など人手による部分が多かった。それが今ITを活用し大きく変貌している。

捺染型大手の東山写真型製作所(京都市)もその一社だ。93年に、図案をスキャナで読み取るコンピュータでのデータ処理を開始した。しかし、この部分の手作業がタブレットペン(ペン型入力器)作業に変っただけのフィルム製版では、その効果が半減される。そこで、同社はデータ処理に目処が付いた98年、日本の捺染型専門業界で初めてインクジェット技術のダイレクト製版に着手する。

ダイレクト製版とは画像データをそのままインクジェット技術でスクリーン紗に印字するもの。今年1月にはダイレクト製版用【WAXJET】(ワックスで印字)の2号機も導入した。

現在、月3000枚の捺染型を制作するが、すでに80%はダイレクト製版によるもの。「将来的には完全ダイレクト化する」とデータ処理子会社、ダイナックスの社長を兼務する安部隆雄専務は意気込む。

04年には完全ダイレクト製版化する
04年には完全ダイレクト製版化する

ダイレクト製版の特長は意匠性の高いデザインを高精度で捺染型に再現できること。「これにより、プリント柄におけるデザインの幅は限りなく広がる」。非常に細かい線や網点も再現できるからだ。捺染型が高精度であれば、でき上がったプリントの意匠性が高くなるのは当然。これは自らのデザインを忠実に生地へ表現したいデザイナーにとって大きなメリットだろう。

それだけではない。ダイレクト製版は短納期にも対応できる。同社によると、従来の手作業、フィルム製版では捺染型作成に徹夜で3日掛かったものが、ダイレクト製版では高い品質を維持して1日で可能と言う。

フィルム製版では焼き付け時にどうしても発生する型ズレ及びピンホールがダイレクト製版ではほぼゼロに近い。その他工程の短絡化なども含め完全ダイレクト製版化すれば熟練作業の60%は削減できると見通す。

また、「手作業によるトレースは高齢化が進んでおり、養成も行われておらず、韓国、中国でもこれから手作業でトレースを覚えようとする人はいない」こともある。

ただ、プリンタとして装置を購入しただけではダイレクト製版は宝の持ち腐れになる。「互換性を持たせたデータ処理と製版専用ソフトによる統合を実現し、いち早くダイレクト製版化に着手したことは当社の強み。良いパートナーと取り組めたことも幸運だった」。そのノウハウを生かし、来年にはインクジェット3号機を導入し、完全ダイレクト製版化する計画だ。

【繊維ニュース(大阪繊維研究社発行) 6月24日掲載より】


→ 3. 『海外とパソコンで会話』 ダイニチ

 


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