| クラボウ(資本金 220億円 、本社 大阪市中央区 、社長 井上晶博)エレクトロニクス事業部は、株式会社ミヤコシ(資本金 9,330万円、本社 千葉県習志野市、社長 宮腰 巌)POD事業本部と高いビジネスバリューを提供する新しい生産設備として、テキスタイル業界向けインクジェット捺染機TXP18Aの試作機を
共同で開発しました。TXP18Aは、捺染本生産に対応する、生産能力400u/hの「無製版バリアブル捺染機」をコンセプトに開発され、顧客起点で多様なニーズにも対応する全く新しいビジネスモデルの構築が期待できます。
TXP18Aは、3月5日(水)〜7日(金)に 潟~ヤコシ テクノセンターにて開催されるオープンハウス(注1)で国内初公開し、実演デモを行う予定です。
1.開発の背景
クラボウ エレクトロニクス事業部は、自社の染色工程のハイテク化にいち早く取り組み、染色分野での調色・調液技術では高い実績を持っています。調色システム(アウカラーシリーズ)や計量装置(アウキッチンシリーズ)、捺染専用配色デザイン・色分解ソフト(アウピアシリーズ)の開発・販売と、デジタル製版装置やインクジェット捺染に最適なソフトを手がけており、染色・捺染現場でのシステムからサポートまでをトータル展開しております。また、株式会社ミヤコシは、1946年創業、今年で創業62周年を迎える印刷機械メーカーの老舗で、ビジネスフォーム印刷機では業界で高い評価を得ています。デジタル化の新たなニーズに対応するため、白紙のロール紙から連続でフルカラー印刷を可能にする独自のインクジェットプリンタを開発し、600×600dpiの解像度で世界最速(150メートル/分・A4で毎時約6万枚)のバリアブルフォーム印刷(注2)機などを手がけています。
テキスタイル業界でのTXP18A実用化に向けて、潟~ヤコシは、ビジネスフォーム印刷で長年培ってきた用紙搬送機構などの基礎技術やインクジェット技術をベースに、1,860mmの広幅に対応した装置の設計・開発・製造を行います。クラボウは、染色加工におけるノウハウを提供すると同時に、捺染専用配色デザインソフトや、色分解ソフトの画像処理技術を生かしたデータ処理ソフトの開発・提供をします。
TXP18Aの導入により、小ロットや見本だけでなく、中〜大ロットの本生産にまで適応範囲を拡大することができます。さらに、従来の捺染の枠を越えた多様な商品企画にも、きめ細かく対応できるものと確信しております。クラボウは、テキスタイル業界に対して、マーケティングと装置・インクの販売を含めた提案窓口となり、お客様の導入支援や高付加価値型ビジネスモデルの構築支援を進めてまいります
。
今後、お客様との協力により、生産の安定性や染色堅牢度、前後処理条件の確認など実用面での評価を経て、2008年度中の実用化を目指す計画です。

TXP18A
給布部&プリント部側
乾燥&振り落ち部側
2.主な特長
(1)生産機としての処理能力
これまでのインクジェット捺染では国内のハイエンドの専用機でも、処理能力は40〜50u/hで、従来のスクリーン捺染機と比べ大きな隔たりがありましたが、TXP18Aでは、600x1,200dpiの解像度で処理能力400u/hを実現します。
(2)エコロジーな生産方式
従来の捺染方式では、小・中ロット加工での余剰残糊や水洗工程での糊剤の処理が、環境対応で大きな課題となっていました。TXP18Aでは、インクジェット捺染として業界で初めて、パージインクのリユース機構を装備し、インク廃棄量の最小化を実現できます。また、従来のインクジェット捺染機と同様に型や色糊を全く使わないため、省エネ・省資源化も実現でき環境面での負荷を大幅に低減できます。
(3)高品質でダイナミックな色表現
テキスタイルの捺染では、表現面において特色表現や高コントラストな濃色表現、華やかで大胆な色使いが求められます。
TXP18Aの反応染料インクでは、プロセスカラー(C・M・Y・K)に加え特色インク(Orange・Red・Blue・Navy)の合計8色を用いて、高濃度かつ広範囲な色域表現を目指します。色合わせには、クラボウのカラーマッチング技術を投入し、インクジェット捺染品の意匠性を高め、付加価値の高い製品づくりを支援します。
(4)吐出安定性と堅牢性に優れた専用インク
高速に駆動するピエゾヘッドに適応するだけでなく、インク濃度(消費量)・パージロス・再現性など実運用を考慮した、コストパフォーマンスに優れた専用インクを提供します。今後、反応染料インクに加え、分散染料・顔料・酸性染料を順次追加していく予定です。
以上
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