技術情報 湿式排ガス処理装置

吸収塔の構造

SS+フレークライニング 耐食性◎、強度◎、耐熱性△、施工性△
FRP 耐食性◎、施工性○、強度△、耐熱性△
SUS316L 強度◎、施工性◎、耐熱性○、耐食性△
  • 入口排ガス温度が高い場合は、吸収塔前段に予冷器(予冷塔)を設置し、吸収塔の樹脂性内部品やライニング材を保護します。
  • 予冷器の材質は、排ガス温度、腐食性等の性状に応じ、SUS316L、スーパーステンレス、築炉構造(抗火石+耐酸レンガ)といった中から最適なものを選定します。

FRP製吸収塔

SS+ライニング
施工の吸収塔


KBCA排煙脱硫装置の特長

使用吸収剤の種類により、最適なプロセスが選択できます。

処理法 吸収用アルカリ剤 概要
水マグ法 水酸化マグネシウム
スラリー
ランニングコストが安価なため、大規模な脱硫装置に効果的です。
苛性ソーダ法 苛性ソーダ 中小規模の脱硫装置では最もオーソドックスな処理法。操作性・性能面に優れています。
硫安回収法 アンモニア水溶液 濃縮した排出液は硫安として回収し、肥料として有効利用できます。
廃水中和法 染色工場等で発生する
アルカリ廃水
脱硫のランニングコストのみならず廃水中和法 アルカリ廃水 排水中和処理費用も低減できます。弊社の排煙脱硫装置の開発の出発点となりました。

御要求条件により、酸化装置やSS処理装置を付帯することができます。

・酸化装置

要求CODに応じ、曝気式の酸化装置により吸収液中の亜硫酸イオン濃度を適正に調整・管理します。

・SS処理装置

吸収塔は高い除塵性能も併せ持つので、排ガスの煤塵濃度が高い場合、処理液中のSSを分離します。 後段に水処理装置が無い場合は、主に加圧フィルター方式のSS処理装置を併設します。


構成各装置はいずれもシンプルな構造であり、またプロセスは完全に自動制御されているので、運転操作管理が容易であるとともに、高い安全性を備えています。

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