ニュースリリース

2000年

2000年06月19日

廃プラスチックボトル判別センサーの販売開始について

 

クラボウ(資本金 220億、本社 大阪市中央区、社長 真銅孝三)エレクトロニクス事業部は、近赤外線(注1)を利用して5種類のプラスチックボトルの材質(注2)を高速で判別できる廃プラスチックボトル判別センサー『RS-200』を開発しました。当社では、この4月から容器包装リサイクル法が完全施行されたことで、今後、需要が見込めると見ており、廃棄物処理プラントメーカーを対象に販売を開始します。
        
            
1.開発の経緯
              
  最近、我が国では資源の再利用(リサイクル)事業として、使用済みプラスチックボトルが注目されています。この廃プラスチックボトルの再利用には、ボトルの材質ごとの選別が不可欠です。現在、自治体により回収された廃プラスチックボトルの選別方法は、ゴミ処理施設やリサイクルセンターでの現場作業員による目視での手選別、または専用装置による自動選別が一般的です。このうち自動選別機は、精度良く選別するためには、プラスチックの材質を判別するセンサー部の精度と速度が重要な要素となります。
         
 一方、当社エレクトロニクス事業部は、従来から近赤外線、赤外線を利用した成分計、フィルム厚さ計などの赤外線計測機器を開発、製造、販売してきており、今回、これらのニーズに鑑み、当社の技術研究所が長年培ってきた赤外線応用技術を利用して高速かつ高精度で判別可能な廃プラスチックボトル判別センサー『RS-200』の開発に成功しました。なお、本センサーのプロト機は約半年前に大手廃棄物処理プラントメーカーである日立造船株式会社にテスト納入されており、良好な結果を得ております。
            
       
2.商品の概要
         
  近赤外線にはそれを照射した物質を構成する分子によって、特定の波長の光が吸収される特性があります。プラスチックは主に炭素と水素からなる高分子ですが、材質によって構成する分子が異なるため、吸収される波長も異なります。したがって、近赤外線をプラスチックボトルに照射しボトルから反射してきた光の吸収波長を測定することで、ボトルの材質が判別できます。廃プラスチックボトルの選別作業は大量処理のため、廃プラスチックボトル判別センサーも高速化が要求されています。このため、従来の赤外線応用技術に当社独自の高速信号処理回路を組み合わせる事で、1ミリ秒(注3)という従来にない高速判別を実現しました。この判別速度は顧客の要望によりさらに高速対応も可能です。また、最適な波長の選択と独自のアルゴリズムを採用することで最小限の波長でボトル材質の判定が可能となっています。このアルゴリズムは一般の判別アルゴリズムとは全く異なった方法を採用しているため、判別性能が向上しているのみならず、ボトルの色やラベルフィルム、ボトルの汚れや潰れ等の影響も受けにくくなっております。
          
          
3.特長
          
 (1)5種類のプラスチックボトル(PET、PVC、PE、PP、PS)を1台のセンサーで判別できる。
 (2)1ミリ秒ごとに材質を判別しているので、高速コンベアラインでも使用できる。
 (3)最適な波長の選択と独自のアルゴリズムの採用により、
    廃プラスチックボトルの汚れや潰れの影響を受けない。
        
          
4.主な仕様
             
  (1)測定原理 :近赤外線吸収式
  (2)判別対象 :PET、PVC、PE、PP、PSの5種類のプラスチックボトル
  (3)測定距離 :250±50mm
  (4)処理速度 :1ミリ秒
  (5)スポット径:約40mmφ
  (6)外形寸法 :受光部  本体H200×W180×D150
            光源H120×W120×D79
            検出器  本体H320×W350×D353
  (7)電源   :AC100V 600W
           
           
5.発売時期
           
  平成12年7月
            
          
6.商品名(型式)
                 
  廃プラスチックボトル判別センサー『RS-200』
        
      
7.価格
         
  700万円/台
           
         
8.販売予定台数
  
  初年度20台
         
  
9.問い合わせ先
           
  〒579-0823 大阪府寝屋川市下木田町14-5
  クラボウ エレクトロニクス事業部 電子応用システム部
  赤外システム課 TEL(072)820-4501 FAX(072)820-0321 (担当)加藤
  E-mail:info-ir@el.kurabo.co.jp
    
    
                                         以 上
         
   
注1.近赤外線
   800ナノ(1ナノは10億分の1メートル)から2500ナノメートルと
   赤外線の中でも波長が短い光。プラスチックではこの近傍の波長の
   光吸収で種類ごとに特性がある。
            
注2.ボトルの材質
   現在市場に出回っているボトルはPET(ポリエチレンテレフタレート)、
   PVC(塩化ビニール)、PE(ポリエチレン)PP(ポリプロピレン)、
   PS(ポリスチレン)の5種類。
         
注3.1ミリ秒
   1秒の1/1000(0.001秒)



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