ニュースリリース

2000年

2000年08月03日

クラボウ、環境負荷低減のための新企画「Club-O」をスタート

 

クラボウ(資本金 220億、本社 大阪市中央区、社長 真銅孝三)綿合繊事業部は、このほど繊維製品の開発・生産・加工・物流・販売・廃棄の各プロセスにおいて、環境負荷の低減策を企画、推進することを目指した会員組織「Club-O(クラブ・オー)」*当社は人と地球の健やかな環境を考える“ヒューマン・フレンドリー発想”に基づいた製品開発を行ってきました。

 「Club-O」はこの理念を一層具体化するものです。すなわち、人類を含むすべての生物の未来を考え、生活環境・地球環境を守るため、行き過ぎた機能優先、効率優先の思想を見直し、“Less Chemical,More Friendly To The E* 今回、この企画に基づく素材の第一弾として、製造・加工工程で使用する薬剤について「3つのゼロと1つの削減」を実現したニット素材の開発に成功し販売を開始します。
                  

1.「Club-O」のコンセプトと目的
 
 “Less Chemical,More Friendly To The Earth”のテーマのもとに、環境負荷低減策を積極的に提案、実施して行きます。
         
 (1)“O”に込めた意味
  ① 化学的処理による付加機能は一切つけず、地球にやさしいものづくりにこだわります。
   若葉マークのロゴタイプは過剰な機能を取り除く象徴の0(ゼロ)と、ドイツ語の
   エコロジー「Okologie」のOウムラウトを表します。
  ② 従来、生産工程で使用していた3つの薬剤(苛性ソーダ・塩素・ホルマリン)の
   不使用「ゼロ」とリンの削減を図ります。
   このことにより、加工工程の排水浄化、ダイオキシン発生原因の削減とともに、
   環境と人にやさしい製品を提供します。
  
 (2)クラブの活動内容
  生活者、売り場、作り手に学識経験者(注1)をも交えてクラブ組織を結成し、
  環境への負荷の少ない開発・生産・加工・販売の仕組みを構築します。(詳細は別紙資料)

 (3)クラブメンバー
  クラブのメンバーは、当社の取引先に加入を働きかけるとともに、広く生活者団体、
  アパレル、小売業から同クラブの趣旨に賛同していただけるメンバーを募集します。
  事務局:クラボウ綿合繊事業部 マーケティンググループ内に設置
       
      
2.「Club-O」のニット素材と生産工程の内容
          
 (1) 素材の特徴
  ・天然酵素を用いたバイオ精練(注2)を活用するため、化学薬剤の使用量を削減すると
   同時に、苛性ソーダで精練したものに比べ、柔らかい風合いがあります。
  
  ・化学的な処理による防汚加工・抗菌防臭・制菌加工・消臭加工・防炎加工・
   柔軟加工・形態安定加工などの機能は一切つけず、天然素材が持つ素朴な風合いを
   活かします。
  
  ・仕上剤はすべて可食性のものを使用しています。
  
  ・洗濯後の収縮安定性は、化学的処理ではなく物理的な方法(スニーム加工)(注3)
   により可能にしました。

 (2)生産工程での環境負荷低減
  ・新開発の染色加工プロセス(詳細は別紙)により
   排水中のリン削減:使用量45%削減(排水値2.12ppm→1.20ppm)
   水使用量の削減:ニット生地(180cm幅、目付400g/m)1m当り20リットル
  (約15%)の削減
   使用エネルギーの削減:ニット生地(180cm幅、目付400g/m)1m当り重油換算26cc
  (約10%、精練工程だけでは30%)の削減
   中和工程の削減:不必要となるため100%の削減
  
  ・苛性ソーダ、塩素及び塩素入り薬剤、ホルマリンを含有する薬剤は
   一切使用せず、さらに染料、薬剤はリン含有量の少ないものを使用します。

  ・素材の染色加工は倉敷染工(京都市右京区、社長:吉田胖)で行います。
           
        
3.今後の展開
            
  クラブ発足 :平成12年9月
  素材販売開始:平成12年10月
  製品販売開始:平成13年春夏
  将来は、原料にオーガニックコットンを使用することや、ニット素材だけでなく
  布帛織物にも拡大する予定です。
  さらに、回収を含む循環型リサイクルの輪にして行くことを目指します。
            
              
4.問合せ先
                  
  クラボウ綿合繊事業部
  〒541-8581 大阪市中央区久太郎町二丁目4番31号
  営業統括部 マーケティンググループ 主任部員 鈴木洋行
  TEL 06-6266-5598
  原糸・ニット部 ニット課  課長 福田研一
  TEL 06-6266-5357
     
  東京支社
  〒103-0023 東京都中央区日本橋本町二丁目7番1号 イトーピア日本橋本町ビル2階
  綿合繊営業部 ニット課   課長 田中孝生
  TEL 03-3639-7012
            
                                         以 上


(注1)学識経験者
エコテキスタイルプロセシング研究会会長 高岸徹氏(大阪府立大学教授)
            
(注2)バイオ精練
    近畿大学坂井教授により開発された酵素精練方法で、
酵素はプロトペクチナーゼを用いる。
             
(注3)スニーム加工
生地を予め湿潤させリラックスさせた状態で乾燥する加工方法。
生地本来の安定した姿にすることができる。



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