ニュースリリース

2000年

2000年10月04日

96ウェルマイクロプレート対応 DNA自動分離装置PI-1100の販売開始

 

クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 真銅孝三)バイオメディカル部は、これまでゲノム研究に特化した自動化装置や、バイオ研究向けの試薬、フィルター製品、受託サービスでバイオビジネスを展開してきました。
 この度、当社技術研究所とバイオメディカル部の共同プロジェクトで、96ウェルマイクロプレートに対応したDNA自動分離装置の開発に成功、DNA自動分離装置「PI-1100」として平成12年11月から本格販売を開始します。
          
                
1.開発の背景
            
 ヒトの全遺伝子配列の大まかな解読がほぼ完了し、ゲノム研究は従来の構造解析から病態と関連した遺伝子の解明などの機能解析や、より具体的にターゲットを絞った創薬研究にその主流が移行しつつあります。
 これに伴い蓄積された遺伝情報(データーベース)をコンピュータで解析する、いわゆるバイオインフォマティクス(生命情報科学)(注1)の技術が急速に発達、活用される一方で,SNPs(一塩基変異多型分析)(注2)で代表されるように多数の試料からDNAを分離・抽出、これを解析する従来からの伝統的な方法も、その効率化、高速化が要望されています。
 クラボウバイオメディカル部は、平成元年にプラスミド分離を完全自動化したプラスミド自動分離装置「PI-1100」の販売を開始、以後、DNA、RNAなどの核酸を自動分離する独自開発の各種核酸分離装置で約1000台の販売実績があり、国内トップクラスのシェアを誇ってきました。
 今回販売を開始した「PI-1100」は、これまで培ってきた分離プロセス、機械化/動作ソフト開発の技術をベースに、DNA分離の高速、多検体処理の要望に対応したものです。
         
               
2.PI-1100の特長
             
(1)高速多検体処理
   96ウエルマイクロプレート用に最適化された装置構成により、
   384試料(マイクロプレート4枚)のプラスミドを4時間で分離、
   12時間の運転で最大1152試料の処理が可能。
              
(2)全自動運転
   内蔵の遠心分離器を使用することにより、菌体の分離からDNAの溶解まで、
   一切人手を要せず、完全自動運転が可能。
        
(3)高純度DNAを高収量で分離
   クラボウ独自の試薬を用いることにより、塩基配列分析に適した高純度の
   プラスミドが調製可能。
   収量は手作業と同程度(高コピー数プラスミドで培養液1mlから約5μg)。
                      
(4)低ランニングコスト
   高価な磁気ビーズや担体を使用せず、低ランニングコストを実現。
   1試料当たり80円(予定価格)。
                
(5)後処理、前処理が容易
   マイクロプレートを用いて分離操作を行うので、塩基配列分析など
   の分離後の解析も、容器を変えることなくそのまま分析可能。
             
(6)分離プロトコールの充実 
   プラスミドプロトコールに加えて、血液DNAプロトコールなど
   順次、開発販売予定。
         
           
3.仕 様
                 
  モデル名:DNA自動分離装置 PI-1100
  抽出原理:改変アルカリ法(プラスミド分離)
  分離対象:プラスミド、BAC(その他のDNA用プロトコールは順次販売予定)
  収量:約5μg/ml(高コピー数プラスミドの場合)
  試料セット数:最大384試料(96ウェルプレート4枚)
  装置の構成:・プレート用遠心分離ユニット
          ・12連ピペット分注ユニット
          ・プレート攪拌ユニット
          ・DNA乾燥ユニット
          ・プレート搬送テーブル
          ・プレート搬送ロボット
          ・パソコン
  予定標準価格:1,980万円
           
               
4.販売計画
              
(1)国内販売時期:平成12年11月
(2)販売計画:平成13年度2億円(10台)
         平成14年度4億円(20台)
(3)海外販売:Autogen社(米国ボストン)を代理店として平成13年度から販売開始予定。
     
        
5.展示会出展予定
                 
(1)展示会名:第73回日本生化学会大会 附設展示会
(2)開催日:平成12年10月12日~14日
(3)会 場:パシフィコ横浜 展示ホール 小間番号185~188
            
       
6.問い合わせ先
           
  クラボウバイオメディカル部
  〒572-0823 大阪府寝屋川市下木田町14-41 クラボウ寝屋川ビル5F
  TEL:072-820-4504(担当)大前
  FAX:072-821-9641
  ホームページ:http://www.kurabo.co.jp/bio/
  E-mail   :qa@bio.kurabo.co.jp
              
  〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2丁目7番1号 イトーピア本町ビル2F
  TEL:03-3639-7077 (担当)才村
  FAX:03-3639-6998
          
                                          以上
       
        
         
(注1)バイオインフォマティクス(生命情報科学)
情報科学と生命科学の融合領域で、ゲノムの塩基配列や蛋白質構造情報を
コンピュータ処理、利用する技術。例えば、蓄積されつつある数百万の
膨大なDNA配列情報より共通配列部分を検索し、並べ替えてより長い
配列情報に組み替えたり、特定条件でスクリー
             
(注2)SNPs(一塩基変異多型分析)
スニップスと発音し、Single Nucleotide Polymorphismsの略称。個人における
1遺伝暗号(一塩基)の違いが多様性として認められており、遺伝的な個人差を
計る有力な手がかりになる事から、医療・製薬分野での応用が期待できる。



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