ニュースリリース

2001年

2001年10月29日

紫外線/オゾン併用法によるダイオキシン分解処理技術の開発について

 

クラボウ(資本金220億円、本社 大阪市中央区、社長 エンジニアリング事業部は、この程、紫外線/オゾン併用法によるダイオキシン分解処理技術の開発に着手いたしました。本研究開発は、経済産業省の地球環境保全関係産業技術開発促進事業制度(注1)を活用し、当社と財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)(注2)が事業費(62.2百万円)を1/2ずつ負担することにより、共同で技術開発を進めるものです。
研究期間は、平成13年度から平成15年度までの3年間で、今年度は水中ダイオキシン分解装置製作や汚染物質からダイオキシンを抽出する洗浄槽製作を行います。さらに、来年度からは実用化に向けた実証実験を行う予定です。
       
            
1.技術開発の目的
近年、焼却炉から排出されるダイオキシン類が大きな社会問題になっており、特に規制前に設置された焼却炉の炉壁、ダクト壁あるいは周辺土壌から高濃度の残留ダイオキシンが検出されています。また、汚染物質を処理する際、別の場所で処理するには移送による二次汚染などの問題があります。当社は、このようなダイオキシン汚染物質を安全、かつ、容易に処理し、二次汚染の心配がない、焼却炉残留ダイオキシン等の分解処理技術の開発により、現場での容易な設置とダイオキシン処理、環境基準を満たす除去効率の達成、処理費用の低減を目指します。この技術開発は、99.9%の除去率を得られた当社の紫外線/オゾン併用水中ダイオキシン分解装置(注3)をベースにしたものです。
            
               
2.技術開発の内容
ダイオキシン汚染物質を密閉系洗浄槽に投入し、一定量の水にダイオキシンを溶解・分散し、これを紫外線/オゾン併用水中ダイオキシン分解装置に送り分解させます。処理後の水は洗浄槽に送り返し、再び汚染物質に接触させます。また、処理目標は土壌環境基準(1ng-TEQ/g以下)及び水質環境基準(1pg-TEQ/L以下)に設定します。
                      
                
3.お問合せ先
〒572-0823 寝屋川市下木田町14番41号
クラボウ寝屋川ビル
エンジニアリング部 技術開発グループ
TEL:072-820-7511(代) 担当:牧
                
                                             以 上

                      
(注1)地球環境保全関係産業技術開発促進事業
民間企業が実施している地球環境保全関係の技術開発を促進するため、経済産業省の地球環境保全関係産業技術開発促進費補助金を活用し、民間企業と財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)とが事業費を1/2ずつ負担することにより、共同して技術開発を実施するもの
               
(注2) 財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)
名称:財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)
[Research Institute of Innovative Technology for the Earth]
設立:1990年7月27日
目的:地球環境の保全に資する産業技術に関する研究開発、
    調査研究等を行い、もって地球環境の保全及び世界経済の発展に資する。
代表者:理事長 小林庄一郎
所在地:京都府相楽郡木津町木津川台9丁目2番地(関西文化学術研究都市内)
連絡先:研究企画部研究業務課 太田、渕上
電話: 0774-75-2302
                          
(注3)紫外線/オゾン併用水中ダイオキシン分解装置
最高の活性酸素種[OH]ラジカルはオゾン(O3)に紫外線(UV)を当てると発生する。弊社独自のUV塔は、発生した[OH]ラジカルで排水中のダイオキシンを効率よく分解除去する。
             
                        
(参考資料)
地球環境保全関係産業技術開発促進事業について
地球環境問題の解決に資する産業技術の実用化を促進することが緊急かつ重要な課題になっています。
RITEでは、経済産業省の地球環境保全関係産業技術開発促進事業制度を活用し、民間企業等の参加を得て(民間企業1/2負担)、技術開発を促進しています。

              
●技術開発の規模
1件あたりの事業費は、年間数千万円から1億円程度
●技術開発期間
技術開発の期間は、3~5年
●対象分野
石油等化石燃料の消費に伴い発生する地球環境問題の解決
を図るために必要となる革新的な次の3分野の技術開発を対象。
(1)地球温暖化問題の解決に資する技術
(2)地球環境への負荷の低減に資する技術
(3)地球環境保全に資する測定技術

                
●平成13年度技術開発テーマ
(1)地球温暖化問題の解決に資する技術の開発
             
 1.産業汚泥に含まれる有価金属資源化技術の開発 [1997-2001年度]
  RITE-虎ノ門研究室/(財)金属系材料研究開発センター内
  RITE-上尾研究室/三井金属鉱業(株)内
  RITE-川崎研究室/日本鋼管(株)内
  RITE-千葉第2研究室/川崎製鉄(株)内
        
 2.多元機能型排ガス処理用触媒の開発 [1999-2001年度]
  RITE-川崎第2研究室/日本鋼管(株)内
             
 3.廃プラスチックの高度塩素除去による高炉除塵装置の乾式化技術の開発 [1999-2001年度]
  RITE-広島安芸研究室/(株)日本製鋼所内
  RITE-波崎研究室/住友金属工業(株)内
            
 4.球状微粒子炭素材を用いた高性能メタン回収・貯蔵技術の開発 [1999-2002年度]
  RITE-若松研究室/三井鉱山(株)内
               
 5.ポリ乳酸の高機能化による透明軟質な生分解性フィルムの開発 [2000-2002年度]
  RITE-大津・月輪研究室/(株)島津製作所内
                   
 6.木質系バイオマスを原料とするカーボンナノファイバーを用いた水素貯蔵体の開発 [2000-2002年度]
  RITE-高崎研究室/群栄化学工業(株)内
               
 7.揮発性有機化合物汚染水を安全処理する技術の開発 [2001-2004年度]
  RITE-大阪西淀川研究室/(株)ササクラ内
              
 8.木質系バイオマスの石炭火力発電所への混焼技術の開発 [2001-2004年度]
  RITE-東京中央研究室/電源開発(株)内
                   
(2)地球環境への負荷の低減に資する技術の開発
                 
 1.オゾンの高効率利用による排水処理技術の開発 [1999-2001年度]
  RITE-長岡京研究室/和泉電気(株)内
                      
 2.石油による汚染土壌処理のための多機能工学バリアシステムの開発 [2000-2002年度]
  RITE-東京・港研究室/(株)大林組内
  RITE-清瀬第3研究室/(株)大林組内
                
 3.紫外線/オゾン併用法によるダイオキシン分解処理技術の開発 [2001-2003年度]
  RITE-寝屋川研究室/倉敷紡績(株)内
             
 4.固体水素供与体を用いた石油製油所排水における脱窒技術の開発 [2001-2003年度]
  RITE-豊中研究室/松下アムテック(株)内
        
(3)地球環境保全に資する測定技術の開発
               
 1.石油関連施設における石油漏洩モニタリングシステムの開発 [2000-2002年度]
  RITE-吉祥院第3研究室/(株)堀場製作所内
              
 2.生体反応を利用した簡易な環境ホルモン定量法の開発 [2001-2003年度]
  RITE-大阪淀川研究室/武田薬品工業(株)内
    
     
         
合計14テーマ
●平成13年度事業費 14テーマ合計で746百万円
                   
                                            以 上



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