ニュースリリース

2011年

2011年11月28日

富士フイルム株式会社から核酸自動分離事業を譲受け

 

クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 井上晶博)バイオメディカル部は、富士フイルム株式会社(資本金 400億円、本社 東京都港区、社長 古森重隆 以下富士フイルム)と核酸自動分離事業の譲渡に関する契約を締結し、クラボウが生産・販売を引き継ぎ12月1日から事業展開を開始します。


1.契約締結の背景

 クラボウバイオメディカル部では、主力事業の一つである核酸自動分離装置(注1)と関連試薬・サンプルチューブを開発し、国内の基礎・臨床研究分野を中心に、販売しておりますが、さらなる事業拡大のために、海外市場での基礎・臨床研究分野への販売展開および国内・海外市場での診断用サンプルの前処理用途への進出が課題となっております。
 クラボウの核酸自動分離装置は、ケミカル分離方式(注1)を採用し、1サンプルからの核酸回収量が多く基礎・臨床研究分野に適した装置ですが、海外市場への展開にあたっては、さらなる価格対応が求められています。また、診断用サンプルの前処理用途では、ケミカル分離方式に比べ、核酸回収量が少量でも、より多くのサンプルをより早く分離できる機能が求められています。これらのニーズに対応するために、現在、当社が展開しているケミカル分離方式の補完および当社のもつ技術とのシナジー効果が期待でき、かつ、より分離処理の効率が良く低価格のフィルター分離方式(注1)による核酸自動分離システムの導入を検討してまいりました。


2.事業譲渡契約の締結について

 フィルター分離方式の核酸自動分離システムの導入にあたり、特殊膜フィルター技術およびフィルター分離方式による核酸自動分離装置の開発・販売で高い実績のある富士フイルムとの交渉の結果、同社が有する事業の譲受けについて合意に至り、平成23年10月7日に契約を締結しました。
 クラボウは、富士フイルムからの事業譲渡により、核酸自動分離装置の製品、営業デモ機および生産設備をはじめ特許権・意匠権・商標権、営業権を取得しました。
 今後は、クラボウが生産・販売を引き継ぎ12月1日から事業展開を開始します。また、今までの富士フイルムのお客様につきましても、クラボウが販売およびアフターフォローを継続して対応してまいります。


3.今後の販売展開について

 海外市場については、売上拡大の期待が大きい欧州市場、アジア市場を中心に、クラボウの既存代理店と富士フイルムから引き継いだ代理店を活用しながら短期間での市場占有率のアップを目指します。特にアジア市場では、低価格な装置がラインアップされることで、急速な市場開拓に期待がもてます。
 さらには、同社の核酸抽出用の特殊膜フィルター技術と、クラボウが長年、多種サンプルの分離で培ったノウハウ、得意とする自動化技術を駆使して、各々の技術を活かした新装置の開発にも取り組んでまいります。
 

4.販売目標

平成24年度 6億円(既存のクラボウ核酸分離事業を含む。)


5.お問い合わせ先

クラボウ バイオメディカル部
〒572-0823 大阪府寝屋川市下木田町14-5(クラボウ寝屋川テクノセンター3階)
担当:バイオ機器課 内田 英明
TEL:072-820-3079   FAX:072-820-3095
E-Mail:qa@ad.kurabo.co.jp
URL http://www.kurabo.co.jp/bio/

以 上

 

(注1)核酸自動分離装置・ケミカル分離方式・フィルター分離方式
 血液や組織を代表とする生体試料や大腸菌などから自動的にDNAやRNAの核酸を分離精製する装置です。分離方法は、ケミカル分離方式やフィルター分離方式の他に、磁気ビーズ分離方式やカラム分離方式があります。
 ケミカル分離方式は、サンプルを試薬で溶出させ、遠心分離機で分離しますが、その際にフィルターは使用しません。そのためフィルター分離方法で懸念される目詰まりの心配がなく、1サンプルからの核酸回収量が多いのが特長です。
 フィルター分離方式は、サンプルを試薬で溶出させフィルターに透過しますが、その時にフィルターへ核酸が吸着します。吸着した核酸は別の試薬で容易に脱着できるため、傷つかず純度の高い核酸を得られます。また短時間に多種類のサンプルを処理できるのも特長です。



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