ニュースリリース

2013年

2013年05月30日

抗ウイルス機能繊維加工技術「CLEANSE®/クレンゼ®」
微生物に対する効果の対象範囲拡大と商品展開について

 

クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 井上晶博)は、インフルエンザウイルスを対象とした抗ウイルス機能繊維加工技術「CLEANSE®/クレンゼ®」(注1)をベースに、新たにインフルエンザウイルス以外の微生物(ウイルス,細菌,真菌)に対する効果を確認しました。効果の対象となる微生物の範囲は、病院、介護施設等の医療関係やホテル、オフィスなどの一般施設、衣料品やベビー用品、雑貨などで異なりますので、必要に応じて効果が選択できる「CLEANSE®/クレンゼ®」シリーズとして商品展開を行います。

 

1.各種微生物の効果の検証について

  「Etak®(イータック)」を使用した抗ウイルス機能繊維加工技術「CLEANSE®/クレンゼ®」による加工生地は、これまでインフルエンザウイルスを対象にして効果の検証を行ってきましたが、加工方法や薬剤の処方に改良を加えることで、今回、新たにウイルス性食中毒の原因となるノロウイルス(ネコカリシウイルスによる代替試験で検証)やカゼの原因であるアデノウイルスなどに対して効果があることを確認しました。また、院内感染を引き起こすメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や食中毒の原因となる大腸菌(O-157)などの細菌や黒かび、ヒトや動物の皮膚炎(脂漏性皮膚炎)の原因であるマラセチアなどの真菌(かび類)に対しても効果が認められました。

さらに抗菌薬剤に対する抵抗性が高いため開発が難しく、院内感染の原因ともなっている緑膿菌および多剤耐性緑膿菌(MDRP)に対しても「CLEANSE®/クレンゼ®」の技術を応用した別の加工技術によって効果が確認でき、対象となる微生物は合わせて19種類に拡大しました。

(1)ウイルスに対する効果

   従来のインフルエンザウイルス以外にも効果があることを確認しました。

   (ウイルス)・・・インフルエンザウイルス,RS(Respiratory Syncytial)ウイルス,

             ネコカリシウイルス(ノロウイルスの代替ウイルス),アデノウイルス

   *抗ウイルス効果の検証は「CLEANSE®/クレンゼ®」の開発を共同で行っている広島大学で開発した試験方法で行っています。(注2)

(2)細菌・真菌に対する効果

   各種細菌・真菌にも効果があることを確認しました。

   (細  菌)・・・黄色ブドウ球菌,MRSA,セレウス菌,表皮ブドウ球菌,肺炎桿菌,

            大腸菌,大腸菌(O-157),サルモネラ菌,マイコプラズマ,モラクセラ菌,※緑膿菌,※MDRP

            ※緑膿菌,MDRPは、クレンゼの技術を応用した別加工による。

   (真  菌)・・・マラセチア,黒カビ,黒コウジカビ

   *細菌の評価方法:JIS L1902:2008(繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果)に準拠

   *真菌の評価方法:「JIS Z 2911かび抵抗性試験方法」に準拠

 

2.SEKマークの認証取得について

  効果の確認ができた細菌種の拡大に伴い、一般社団法人繊維評価技術協議会の定めるSEKマークの対象菌種に対しても基準をクリアし、「抗菌防臭加工」「制菌加工<一般用途>」「制菌加工<特定用途>」の認証を取得しました。これにより、「CLEANSE®/クレンゼ®」はSEKマークの表示を目的とした加工を行うことが可能となりました。

 

3.今後の販売展開について

  抗ウイルス加工技術「CLEANSE®/クレンゼ®」は、これまでインフルエンザウイルスに対する効果だけを対象として展開しておりましたが、今回、効果の対象が拡大したことにより、各分野で必要とする対象の微生物(ウイルスや細菌、真菌)の種類を選択できる「CLEANSE®/クレンゼ®」シリーズとして新たにラインアップを構成します。これにより、これまでのユニフォームや学生衣料をはじめ、病院やホテル、オフィスなどの施設関係や衣料品、ベビー用品、雑貨、寝装・寝具などの様々な分野で求められる微生物に対する効果を選択できるようになります。*対象となる微生物ごとの加工技術のラインアップ名は別紙参照

  緑膿菌対応加工に関しては、「CLEANSE®/クレンゼ®」の技術を応用した別加工となるため、技術名称を「STEADY®」(ステディ)として別ブランドで展開して参ります。

 

4.お問い合わせ先

クラボウ 繊維事業部   http://www.kurabo.co.jp/cotton/

大阪本社 営業統括部 マーケティンググループ 担当:内田

〒541-8581 大阪市中央区久太郎町2-4-31

TEL:06-6266-5303 FAX:06-6266-5380

  

 以 上

 

 

 

 

(注1)抗ウイルス機能繊維加工技術「CLEANSE®/クレンゼ®」

「CLEANSE®/クレンゼ®」は、広島大学大学院(広島県南区霞 学長:浅原利正)医歯薬保健学研究院 二川浩樹教授が開発した口腔内の洗浄成分をベースにした固定化抗菌成分「Etak®(イータック)」を繊維表面に強力に固定化する繊維加工技術です。

*「CLEANSE®/クレンゼ®」は、クラボウの登録商標です。

*「Etak®」は、株式会社キャンパスメディコの登録商標です。

 

(注2)繊維の抗ウイルス性能評価

検証するウイルスを試験布に接触させ、その試験布上から回収したウイルスを従来の試験方法 に従い感染価をTCID50法で測定しています。

 

 

 

 

(参考)「CLEANSE®/クレンゼ®」に関する過去のニュースリリース

 平成21年 9月24日:抗インフルエンザウイルス機能繊維の開発に着手

―量産化に向け広島大学大学院との共同研究を開始―

 平成21年10月19日:抗ウイルス機能繊維加工技術「CLEANSE®/クレンゼ®」 を活用した繊維素材の量産開始



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