すべては繊維から

1888年、地域産業の振興を目指し、岡山県倉敷市に「有限責任倉敷紡績所」として誕生したクラボウ。
以来、繊維から化成品、エンジニアリング、エレクトロニクス、バイオメディカルなどさまざまな事業分野へ進出し、125年以上を経た現在も、創業時の精神を各事業の中にしっかりと受け継いでいます。

1. 岡山県 倉敷の地に創業

繊維事業

当時主要な産業が無かった岡山・倉敷に新たな産業を興すため、綿花から綿糸をつくる紡績業で創業。当時の日本は原綿を輸入に頼らざるを得ない状況でしたが、このことが世界各地の多品種の綿をブレンドし品質を一定にする技術の練磨につながりました。
クラボウはここから、太番紡績技術を確立し、高品質な厚地メーカーとしての地位を固めることとなりました。これが今もなおクラボウの主力であり続ける繊維事業の始まりです。

1888年

1963年

2. マットレスに始まり建材や自動車シートにも

化成品事業

紡績で確固たる地位を築きあげたクラボウは、新たな領域への展開を計画しました。
そこで着目したのが、当時、ヨーロッパでベッドや枕などの寝具に利用され始めたポリウレタンフォーム。クラボウはマットレス用の側生地を販売していたことから、マットレスの軟質ウレタンフォームも手掛けるようになったのがこの事業の始まりです。素材の可能性を拓くため研究開発を重ね、住宅の断熱需要の高まりとともに硬質ウレタンフォームを用いた住宅建材分野へ、さらに接着剤用途で自動車分野や電子機器分野へと進出しました。

3. 自社工場の浄化から始まった環境対応プラント

エンジニアリング事業

多くの工業国で環境問題が重要な政策課題となった1960年代。当時クラボウでも自社工場からの排水処理が大きな課題となっていました。
これを解決したのが、工場から出るアルカリ性排水をボイラーなどから排出される酸性廃煙と反応させる技術。排水だけでなく排煙も改善するこの技術は商品化へと実を結び、以後、排ガス、排水、焼却処理分野、そしてバイオマス発電などのエネルギー分野へと、その基礎技術を展開していきました。

1970年
1976年

4. 色のセンシングから高精度検査機器へ発展

エレクトロニクス事業

繊維の染色工程の品質を左右するのが色彩管理。クラボウは自社の染色工場のハイテク化において「色」を制御するため、エレクトロニクス技術にも挑みました。 無限にある「色」を調色し、染料を厳密に計量するこの技術は、CCM(コンピュータ・カラー・マッチング)システムの商品化につながり、この技術基盤のもと、CAD/CAM技術に端を発する「情報処理」、さらに色・赤外線の技術を応用した「検査・計測」の分野へと大きく発展していきました。

5. フィルター製品から実験機器や試薬へ

バイオメディカル事業

既存技術を医療関連事業に活かそうと動き出したクラボウ。技術研究所での技術開発をもとに誕生したのが除粒子滅菌ろ過フィルターでした。
その後、バイオブームの到来と、ラボラトリーオートメーション(実験設備の自動化)という概念の広まりによって、遺伝子研究の関連分野でも自動化が渇望されるようになりました。クラボウが開発した核酸自動分離装置はみごとにそのニーズに応え、遺伝子解析の三種の神器の一つとまで賞賛されました。

現在は、遺伝子解析用試薬、細胞培養試薬を食品・医療分野へ展開しています。

1982年
“新しい価値の創造”

新しい価値を創造し続ける。

このように基盤となる技術を磨き、応用しながら事業を多角化してきたクラボウですが、私たちの挑戦はこれで完結したわけではありません。社会のニーズを鋭敏にとらえ、自社の技術が活かせる分野を見極めながら、今後も事業領域を縦横無尽に開拓していきます。その根底にあるのは、創業時から変わることのない社会・経済への貢献、そして環境への配慮です。ただ単に営利を追求するのではなく、この二つのことを常に念頭に置き、企業理念にも明示した通り、新たな価値創造を通じて生活文化の向上に貢献していきます。

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