採用情報
社員紹介
研究開発を通じて、
イノベーションを創出する
技術研究所 — 研究
技術研究所 基盤技術グループ
(2012年入社)
立花 慎
チャレンジする社風と魅力的な先輩に惹かれ
高校時代から将来は、研究開発の道に進みたいと考えており、その上で「化学」を重要視していたため大学では化学を専攻していました。研究内容は分光研究でしたが、その分野でクラボウが非常に独特で新規性のある研究を行っていることを知り、新しい分野にもチャレンジする姿勢がある会社だと思い、クラボウに興味を持ちました。
選考途中に先輩社員に話を聞く機会があり、先輩社員の『今やっている研究を礎に新規事業を立ち上げたい!』という熱い思いに触れ、社会人としての強い信念を感じるとともに、魅力的で生き生きとした姿に感銘を受け、こんな人と一緒に働きたいと思い、入社を決めました。会社選びの際は人を見ることも大事な要素の一つだと思います。
入社して、多くの社員に会いましたが、尊敬できる人がたくさ んおり、日々勉強になることばかりで私の選択に間違いは無 かったと思います。
新たなアプローチの繰り返し
入社後は技術研究所の基盤技術グループに配属され、これまで主に3つの業務を行ってきました。1つ目に「半導体業界向け薬液濃度計の開発および計測システムのプロセス開発」、2つ目に「薬液洗浄に関する流体シミュレーション解析」、3つ目に「当社バイオマス発電所における燃焼・発電シミュレーション解析」です。
入社直後に、測定が困難な波長領域で、極めて寿命の短い物質の濃度を計測するテーマに取り組みました。実験手順を工夫し、さまざまな解析法で検証しましたが思うような結果が得られず苦しい時期が続きました。新たなアプローチで繰り返し挑戦し、計測に成功しときはガッツポーズが出るほどの嬉しさでした。実用化にはさらなる課題が残っていますが、そのときの喜びは今でも忘れません。研究開発は、なかなか上手くいかないことが多いのですが、小さな発見が大きな事業になる足掛かりになるかもしれないと考えると、苦しい状況でも頑張れます。
高い技術で事業活動をサポート
現在はシミュレーション技術を基盤とした研究開発を通して、会社に貢献しています。槽中の液体の流れを計算で予測することで、効果的な流体制御法を提案したり、燃焼状態や蒸気の流れを解析することで、発電所の効率向上を提案したりしています。効果的な解析をするためには、適切なシミュレーションモデルを設定しなければなりませんが、作成したモデルを検証する実験も重要です。また、外部のスーパーコンピューターを利用するなど、社外での活動も積極的に行っています。
シミュレーション技術は研究開発や事業活動を強力にサポートする重要な技術ですので、この重要な仕事に携わることにやりがいを感じています。製造現場の開発の短縮化や省コスト化につなげていくことも可能で、また未知の現象の解明にも利用できるため、イノベーションの創出にもつながります。他社・他部署と連携して開発することもあり、パートナーのニーズを確認し、満足してもらえていることを実感するとモチベーションもあがります。
今後は、誰もが認め、社会に貢献する製品を開発したいと考えています。そのためには自身が高い技術力を持つことが重要です。技術研究所では、さまざまな開発を行っており、他の開発内容を共有する機会も多くあるので、いろいろな技術に触れて、自身の技術対応力を高めていきたいです。