西洋はもとより、中国、エジプト、そして日本に至る広範な分野からのコレクションで世界的に有名。最近では毎夏の美術講座や世界を代表する音楽家を迎えてのギャラリーコンサート等を通じ、諸芸術のフロンティアと広く関わりながら、21世紀に生きて躍動する美術館として、多彩な活動を展開中。

友の「志」を継ぐ美術館

エル・グレコ「受胎告知」

エル・グレコ「受胎告知」

「小生は画の事は素人」と第二代社長大原孫三郎は、児島虎次郎への手紙に書きながら、その求めに応じてパリへ絵画購入の資金を送り続けた。孫三郎は、児島が若く無名な頃からその人物と画才を愛し、3度の渡欧を全面的に支援し、終生の友人ともなった。児島は、自らの研究と日本で洋画を見る機会のない学徒のため西洋絵画の購入を申し出、承諾されていた。モネの「睡蓮」、エル・グレコの「受胎告知」など、膨大で精妙な蒐集は日本に大きなインパクトと勇気を与えた。画家としても児島は、フランスのサロン・ソシエテ・ナショナルの正会員、また帝展審査員として活躍したが、47歳の若さで病没する。翌昭和5年、孫三郎は彼を記念して「大原美術館」を設立。日本最初の西洋美術館であった。大原美術館は、孫三郎の子・総一郎がその志を継ぎ、日本と西洋の近代から現代の美術、またオリエント文化にもコレクションを広げ、ユニークな総合美術館として世界にも知られている。現在は、ITでの遠隔地教育などにも注力し、80年以上経った現在でも躍動する美術館として多彩な活動を続けている。

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