ニュースリリース

2018年

2018年11月29日

鉄道トンネル内壁検査システムの開発と販売開始について
~鉄道インフラ老朽化点検の低コスト化と作業効率向上~

 

クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 藤田晴哉)環境メカトロニクス事業部は、鉄道トンネル内壁のひび割れなどの損傷を簡易かつ低コストで画像診断できる「鉄道トンネル検査システム(TM-270)」を開発しました。本製品は、ハンドキャリーできる小型のスキャナユニットを用いて、鉄道トンネルなどの狭い環境でも、線路上での走行撮影により高精度なひび割れ検出ができるものです。地下鉄や鉄道トンネルの老朽化対策向けの製品として12月15日より販売を開始します。なお、12月6日から開催される社会インフラテック(東京ビッグサイト)にも出展します。

 

    

                 左:TM-270の計測スキャナユニット、右:鉄道トンネル検査での使用イメージ

 

1.開発の背景

現在、高度経済成長期に整備された日本全国の社会インフラが老朽化し、その安全性の維持が社会課題となっています。鉄道インフラにおいても、全国で4700本を超えるトンネルの60%以上が建設後50年以上経過しており、その補修対応を効率的に行うための検査ニーズが高まっています。

トンネル内壁の損傷については、鉄道各社は国土交通省の維持管理基準に定められた2年に1度の定期点検を実施しており、現在は主に作業員の徒歩による点検や高所作業用の設備を持ち込んでの大掛かりな点検が行われています。しかし、この点検方法では、夜間の電車が止まる3時間程度しか作業時間が確保できないという制約もあり、作業に膨大な手間と費用を要しています。

このような社会課題を解決すべく、新たな点検方法として、これまで道路トンネルの検査システムとして展開してきた当社独自の高速大容量画像処理技術と運用ノウハウを活かし、このたび、鉄道トンネル向けに低コストで導入できる検査システムを開発し、販売を開始します。

 

2.鉄道トンネル検査システム(TM-270)について

当社では、2013年から道路トンネル向けに、走行しながら覆工面の損傷などを撮影・計測できるシステムを搭載した検査専用車両を販売しており、国内外の高速道路運営管理会社で採用されています。今回開発した鉄道トンネル検査システム(TM-270)は、この車両型検査システムの計測スキャナを小型ユニット化したことで、駅のプラットホームなどから持ち込んで作業員1~2名で簡単に組み立てることができます。スキャナユニットを駆動台車などに積載し線路上を走行するだけで、一度にトンネル全周の撮影ができるとともに、幅0.1mmの微細なクラックも高精度に抽出することが可能です。さらに、撮影画像をパソコン上の専用ソフトウェアで解析し、損傷のレベルに応じて色分けされた覆工面の損傷図まで自動で作成できます。

このように、小型スキャナユニットと画像解析ソフトを組み合わせた総合検査システムにすることで、検査専用車両と同等水準の検査が低コストで実施でき、夜間の点検作業の効率化を実現しました。

 

(1)製品の特長

<撮影性能>

・駆動台車や手押し台車に積載する事で連続した撮影運行が可能

 *徒歩~20km/hまで速度に対応したオプション有

・単線、複線のトンネル形状に適応したシステム構成に変更可能

・バッテリ駆動による高いモバイル性

・高精度カラーラインカメラによる鮮明な画像取得

・エリアカメラに比べて撮影時間が10分の1に短縮

<解析機能>

・撮影画像をトンネル横断面に沿って自動であおり補正

・画像接続の自動化により覆工画像を容易に作成

・幅0.1mmのクラックまで高精度に抽出

・長大、大容量の画像データをストレスなく操作

・損傷図の作成、漏水箇所や設備の点検、ひび割れヒストグラム作成などの機能により要望に沿った解析や編集が可能

 

 損傷レベルに応じて色分けされたトンネル覆工面の損傷図(イメージ)

 

(2)検査対象
鉄道や地下鉄、道路などのトンネル内壁

(3)販売価格

標準価格 2,500万円(税別) ※スキャナユニット、画解析ソフトウェア含む検査システム一式

 

3.販売開始時期と販売目標

(1)販売開始:2018年12月15日

(2)販売目標:2019年度 2億円

          2020年度 5億円

 

4.お問い合わせ先

環境メカトロニクス事業部 情報機器システム部 担当:福岡  TEL: 072-812-5206

クラボウエレクトロニクス事業ウェブサイト https://www.kurabo.co.jp/el/

 



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