採用情報
社員紹介
新しい技術を開発
技術研究所 — 研究
技術研究所 基盤技術グループ
(2006年入社)
宮崎 千夏
携われるテーマは多様
学生時代は、植物の種類ごとに木の姿や花の色が違うことに興味をひかれ、それを決めている遺伝子のはたらきについて知りたいと思ったため、理学部の生物学科で植物生理学を学んでいました。
就職活動では、ナビサイトでクラボウを見つけ、応募しました。当時はほとんどの業界で研究職の募集が終わっている時期でしたが、クラボウでは人事の方からの提案で、研究職に応募することとなり、内定をいただき、「これも何かの縁」と思い入社を決意しました。配属予定の部署はその年の新入社員が一人だけとのことで、画一的な新人研修ではなく自分のペースで仕事を覚えていけるのではないかと感じました。
入社後は、技術研究所での技術開発に携わり、これまで様々なテーマに取り組んでいます。
プロテインアレイの開発(1年)
DNAアレイの開発(3年)
光触媒加工繊維の開発(1年)
抗ウイルス繊維の開発(3年)
病原因子産生抑制繊維の開発(5年)
高機能複合材の開発(半年)
計算化学の導入(半年)
マテリアルインフォマティクスの導入(今期より~)
知識をアップデートし続ける
入社してから様々な開発を担当しましたが、研究テーマが変わるたびに勉強からのスタートになります。
複合材料プロジェクトのチームに入ることになったときは、それまで扱ったことのないプラスチックや炭素繊維の仕事に「自分になにができるのだろう」と思いましたが、先輩が材料化学の基礎から教えてくれ、上司も積極的に社外セミナーや学会に参加するよう勧めてくれました。そのおかげで、すぐに周りの話の内容もわかるようになり、自分の考えで実験を進められるようになりました。
世の中には絶えず新しい技術が出てくるので、研究開発の仕事には知識をアップデートし続けることが必要です。また、異分野の技術を複合することで新しいアイディアが生まれることもあります。研究所は学びやすい環境が整っており、また様々な分野の専門家が同じ部屋で仕事をしているので、自分の専門の幅も広がっていくのを実感しています。
材料技術と情報技術を結び付けて
現在は材料開発に情報技術を活用する仕組みづくりを行っています。AIにも用いられる機械学習の技術は様々な産業分野で実用化されていますが、化学・材料分野でもその応用が始まりつつあります。情報技術を活用すれば材料開発のスピードは飛躍的に上昇するといわれており、クラボウでもこれを活用する取り組みを行っています。
AIや機械学習というと情報技術者の仕事と思われますが、化学・材料分野ではデータの少なさや化学構造の複雑さなど独自の課題があり、材料化学の知識が不可欠です。その一方で化学分野と情報分野では使われる用語が異なるなど、意思疎通が難しいところがあるので、両方の言葉を理解して材料技術と情報技術を結び付けていけるようになりたいと思っています。
今後は他社と差別化できるような商品を生み出せるよう、新しい技術の開発を進めたいです。