採用情報
社員紹介
生活に欠かせない交通インフラの
維持管理をサポート
エレクトロニクス — 開発
エレクトロニクス分野
技術開発部 商品開発課
(2009年入社)
溝邉 宜之
日常生活に幅広く関わる企業で
クラボウは祖業である繊維事業部以外に、建材や断熱材、機能性フィルムを扱う化成品事業部、私が所属する「調色・計量」「情報処理」「検査・計測」をコア技術として各種の情報システム機器を手掛けるエレクトロニクス部門、バイオメディカル部門、工場向け設備を扱うエンジニアリング部門の他、グループ内には食品会社もあり、言葉の通り「衣・食・住」の分野で私達の生活を支えています。
中でも、エレクトロニクス部門では幅広い業界向けに検査システムを開発しており、私たちの生活に密接に関わる様々な「モノ」を生産する為の重要な要素を担っています。
就職活動を始めるにあたり、日常生活に幅広く関わる企業で働きたいと思っていましたので、クラボウはとても魅力的な会社の一つでした。
社会インフラの安全性維持のために
現在は交通インフラ向け検査システムの開発担当をしています。
近年、高度経済成長期に整備された社会インフラが老朽化し、安全性の維持が全国規模で課題となっています。一般的に、道路・橋梁・鉄道などの交通インフラの寿命は約50~60年といわれており、日本は今まさに交通インフラの老朽期を向かえ、ライフサイクルコストの削減を目的とした、効率的な点検と適切な補修の必要性が高まっています。
従来は人による目視点検が主流でしたが、作業中の交通規制に伴うコストの他、点検結果が個人の感覚や作業時の体調などに影響される点が問題となり、システムによる定量的な評価・管理が必要とされてきています。
この問題を解決するのがクラボウのエレクトロニクス部門のコア技術の一つである、大容量画像を高速でハンドリングする技術を用いた交通インフラ向け検査システムです。このシステムを使えば、時速100km/hで走行しながらトンネル覆工面や道路面等の高精細な画像データを取得することが可能となり、ひび割れ・わだち掘れといった欠陥の解析を専門知識がない人でも容易に行うことが出来ます。
市場に合わせて作り込む
交通インフラ向け検査システムのうち、路面用の3D検査システムの開発に関しては商品企画の段階から携わっています。以前担当していた各種業界の工場や研究所向けの検査システムとは対象も検査への考え方も全く異なる業界向けのシステムであり、まずはインフラ維持管理のために現状はどの様な検査が行われ、何が課題となっているのかを調査することから始めました。そこで得られた情報をもとに商品のコンセプト、スペック(機能)を決めて試作したシステムで実際に現場を測定するデモンストレーションを行いながら、ハード・ソフト共に改良・改善を繰り返しました。
商品を開発する上で必要となる要素技術はもともとクラボウにありましたが、それを市場に合わせてシステムとして作り込むことの難しさを感じると同時に、徐々にそれが形になり販売に繋がっていく過程を経験し、モノづくりの楽しさを存分に味わうことが出来ています。