採用情報
社員紹介
経験を新たな製品開発につなげる
繊維 — 開発
繊維事業部 徳島工場 加工技術課
(2008年入社)
山形 啓祐
生活に密着した仕事を
私は大学では化学を専攻していました。就職活動を始めた当初から、学んだことを生かせ、かつ日々の生活に密着した分野の仕事がしたいと考えていました。食品や家電など、いろんな分野を検討しましたが、衣食住の「衣」にかかわる繊維は、身近なものですごくイメージしやすかったことから繊維業界への就職を考えるようになりました。
また繊維系でも、合成繊維の会社なども検討しましたが、クラボウの天然繊維に大変興味を持ち、入社を決めました。最初に内定をいただき、そのご縁を大切にしたいと思ったのも、入社の決め手の一つです。
自由な発想でチャレンジ
入社後は徳島工場に配属され、新製品である「EBRIQ(R)」の製造技術の開発に携わりました。私が配属された当初は、ちょうど研究所から工場への技術移転が始まったと頃で、新たな技術を工場のラインに落とし込むため、先輩方と一緒に、さまざまな課題に挑んでいました。難しいことだらけでしたが、配属直後にもかかわらず新技術の検討に加われ、自由な発想でチャレンジさせてもらえたことは、本当に良い経験になったと思っています。
印象に残っているのは、初めて大口の本生産を行った時のこと。10万メーターの生産でしたが、それまでの数千メーターレベルでは出なかった問題が、次々に起きたんです。工場内を駆け回り、たくさんの担当者とやり取りしました。皆さんの協力のおかげで、何とか加工を終えることができ、無事出荷できた時には大きな達成感がありました。もちろん、その新素材を使った製品は、発売されてすぐ購入しました(笑)。
新たなものを生み出したい
4年半ほど本社の開発課で勤務していましたが、本社での勤務では糸やニットなど、自分が知らない分野について多くの先輩から専門的な話しが聞けるうえ、クラボウ以外の工場を視察したり、外部から情報を得たりできるので、自分自身の仕事の幅が広がったように思います。また、営業に同行して、直接お客様の話を聞けるのはいい経験になりました。
再び徳島工場へ戻ってきてからしばらくは、製造現場の管理をしていました。それまでは開発の仕事がほとんどだったため、自分にとってはとても大変でした。特に現場では生産を落とせないため、何かあった時に進めるのか、止めるのかを即座に判断、決断しなければならなかったので、この判断でよかったのかと悩むことは多くありました。ただ現場での仕事は、生産数量という目に見えた成果が1日ごとにあるので、成果がすぐに出ない開発とはまた違ったやりがいがありました。
現在は入社当時と同じ徳島工場での開発を行っています。やらなければならないことは変わりませんが、当時よりも多くのことを経験してきたので、それを活かして新たなものを生み出していきたいと考えています。