家畜排せつ物をサラサラでクリーンな堆肥に乾燥し、再利用。
畜産農家の経営効率化や衛生管理、牛の飼育環境の向上を支援します。
FUNTOは、牛舎から排出される家畜排せつ物を繰り返し再利用できるため、敷料購入費用の大幅な低減を実現するほか、糞尿・堆肥処理の省力化を実現し、労務負担を軽減します。
かつべ種畜牧場様インタビュー
操作&メンテナンス/FUNTO
家畜排せつ物処理装置/FUNTO
灯油燃料タイプ新登場/省力化に貢献
糞尿を含む使用済み敷料を
牛舎から回収
FUNTOに敷料を投入し
サラサラな堆肥に乾燥
乾燥品は戻し堆肥として
牛舎で利用
瞬間殺菌・強力乾燥で、使用済み敷料を再利用
独自の燃焼・廃棄物処理技術(特許取得)を採用し、家畜排せつ物を細かく粉砕しながら、高温で瞬間殺菌・乾燥します。
一人で操作ができる、操作性の高い自動運転
簡単操作に加えて、メンテナンスも日々の清掃程度で済むため、専門知識や技術は必要ありません。
戻し堆肥の含水率が調整可能
装置に投入する家畜排せつ物の含水率にかかわらず、簡単操作で堆肥の水分を調整できます。
燃料方式が選択可能
身近な灯油を燃料にしたシンプルな[灯油タイプ]や、堆肥を燃料とする[バイオマスタイプ]が選べます。
堆肥の急速な乾燥・殺菌処理が可能なため、悪臭問題や衛生管理などの課題も解決。
戻し堆肥として利用できるため、敷料の購⼊費⽤などランニングコストの大幅な削減が可能。
堆肥の切り返しや農地への運搬、散布などの労務負担を軽減できます。
家畜の増頭や経営規模拡大の足かせとなっている、糞尿・堆肥処理をサポート。
堆積発酵方式の場合
使用済み敷料・堆肥を切り返し
農地に運搬し、散布
堆肥発酵方式では
年間 約600t-CO2
FUNTOの場合
使用済み敷料・堆肥をFUNTOで処理
戻し堆肥として活用
FUNTO(灯油タイプ)では
年間 約400t-CO2
FUNTO(バイオマスタイプ)では
年間 約300t-CO2
FUNTO(灯油タイプ)では
約30%削減
FUNTO(バイオマスタイプ)では
約50%削減
使用済み敷料の投入から堆肥の回収まで少人数での運用が可能。
牛の糞尿を含む固形~半固形状の家畜排せつ物を約10分で乾燥させ、サラサラの堆肥を再利用できます。
STEP1使用済み敷料を投入
糞尿を含む使用済み敷料を牛舎から回収し、原料ホッパに投入します。
STEP2燃料を投入(液体燃料、バイオマス燃料、
RPF燃料)
灯油等の液体燃料や堆肥等のバイオマス燃料、廃プラ由来の固形燃料であるRPFを、燃料ホッパに投入します。
STEP3FUNTOを運転
使用済み敷料と燃料を投入したら、運転ボタンで自動運転開始。専門知識や特殊技術、資格は必要ありません。
STEP4堆肥を回収
連続的に製造されるサラサラの堆肥を回収し、牛舎に戻します。
[バイオマスタイプ]の場合は、一部を燃料として再利用します。
農事組合法人高塚酪農組合様(熊本県)
総頭数:約200頭 / 導入時期:2021年3月
敷料として購入していた「のこくず」が入手困難となり、価格も高騰したため、一部「かんなくず」へ切り替えましたが、年々経費増となっています。
また、糞尿・堆肥の処理・処分にも、日々頭を悩ませていました。
敷料問題の不安が解消
サラサラに再生した堆肥は、牛舎で戻し堆肥として利用できるため、敷料購入量が約1/5に削減できました。そのため、敷料の安定購入や価格高騰など、長年悩んでいた敷料問題の不安が解消しました。
衛生的になり牛も健康に
再生した堆肥は高温で殺菌されており、のこくず等の一般的な敷料に比べ細菌数も少なく、以前のように敷料に石灰等を混ぜる必要がなくなり、さらに乳房炎などの病気も減りました。
また、サラサラで吸水性もよく、ふんだんに使えるため、牛舎内が衛生的になり、牛の健康管理にも役立っています。
牧場の規模拡大も視野に
家畜排せつ物を堆肥に繰り返し再生するため、還元する農地の確保などの心配が減り、処理・処分に必要な農業用機械や人件費等の経費も削減できました。これにより、地域社会への環境負荷低減、共生が実現でき、牧場の規模拡大など畜産農家の経営効率化にも役立つと思います。
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有限会社かつべ種畜牧場様(島根県)
総頭数:約850頭 / 導入時期:2023年4月
堆肥は農地への施用時期、施用量が限られ、堆肥舎の運用に長年苦労していました。また、敷料の価格高騰や安定供給など、将来に不安を感じていました。
FUNTO導入について
高塚酪農組合(熊本県)さんから、「堆肥舎の運用が楽になった」との話を聞き、実際に酪農家さんの堆肥をサラサラに再生するFUNTOを視察して、導入を決めました。装置はボタン1つで運転でき、堆肥を補充する作業のみなので負担も少なく、使いやすいです。
堆肥舎の運用が楽に、飼養環境も向上
牛舎から回収した水分の多い牛糞も処理できるので、堆肥舎の運用が楽になりました。また、農地への施用時期を気にせず牛舎の床替えができ、飼養環境も向上し、仔牛の下痢が減った気がします。
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FUNTOは、使い慣れた液体燃料を使用する[灯油タイプ]と、
堆肥を燃料として使用する[バイオマスタイプ]、
廃棄物由来の固形燃料であるRPF燃料に対応した[RPF燃料タイプ]をラインアップしています。
灯油タイプ
原料供給システム
使用済み敷料を再生装置へ供給する搬送システム
液体燃焼システム
身近な灯油を燃料とし、運転の手間も少ないシンプルなシステム
制御盤
自動制御運転のため運転操作は簡単、シンプル
再生装置
使用済み敷料を細かく粉砕しながら高温で瞬間殺菌・乾燥し、
サラサラの堆肥を連続的に製造
再生品サイクロン
集塵装置を設置し、周辺環境へも配慮したクリーンなシステム
製品ヤード
殺菌・乾燥された再生堆肥が搬出されます
シンプルなシステム構成なので、起動後、短時間で処理を開始できます。運転、メンテナンスの負担を軽減できます。
灯油を燃料にした燃焼バーナの熱風を再生装置に直入し、使用済み敷料を殺菌・乾燥。システム構成がシンプルなため、起動時間が短く、メンテナンスも容易にできるなど、毎日の運転に手間がかかりません。
バイオマスタイプ
原料供給システム
使用済み敷料を再生装置へ供給する搬送システム
液体燃焼システム
バイオマス燃料装置の立ち上げ時に使用
制御盤
自動制御運転のため運転操作は簡単、シンプル
再生装置
使用済み敷料を細かく粉砕しながら高温で瞬間殺菌・乾燥し、
サラサラの堆肥を連続的に製造
再生品サイクロン
集塵装置を設置し、周辺環境へも配慮したクリーンなシステム
製品ヤード
殺菌・乾燥された再生堆肥が搬出されます
バイオマス燃焼装置
バイオマス燃料を使用した熱風発生装置
ランニングコスト低減と堆肥処理を両立するシステムです。運用に合わせて、灯油タイプとバイオマスタイプを選択できます。
堆肥やその他バイオマス燃料を使用することにより、化石燃料の使用量を大幅に削減でき、堆肥処理の課題も解決できます。
RPF燃料タイプ
原料供給システム
使用済み敷料を再生装置へ供給する搬送システム
RPF燃焼システム
廃プラスチック問題へも対応するサーマルリサイクルシステム
制御盤
自動制御運転のため運転操作は簡単、シンプル
再生装置
使用済み敷料を細かく粉砕しながら高温で瞬間殺菌・乾燥し、
サラサラの堆肥を連続的に製造
再生品サイクロン
集塵装置を設置し、周辺環境へも配慮したクリーンなシステム
製品ヤード
殺菌・乾燥された再生堆肥が搬出されます
廃棄物由来のRPFを採用することで、資源を有効利用し、廃プラスチック問題にも貢献できます。
環境にやさしい廃棄物由来のRPFを燃料にバーナを稼働し、熱交換器を通した熱風で使用済み敷料を殺菌・乾燥。ランニングコストを重視し、長時間にわたる連続運転を希望される場合にはRPF燃料タイプが適します。
型式 | FUNTO [灯油タイプ] |
FUNTO [バイオマスタイプ] |
FUNTO [RPF燃料タイプ] |
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処理量*1 処理対象物条件:原料水分60%以下(0.5t/㎥)/製品水分40%以下(0.3t/㎥)の場合 |
約2㎥/時間 (製品量:2.3㎥/時間) |
約2㎥/時間 (製品量:2.3㎥/時間) |
約1.5㎥/時間 (製品量:1.8㎥/時間) |
燃料使用量*2 | 灯油:37L/時間 | 堆肥:300kg/時間 | RPF:50kg/時間 |
設備動力 (標準仕様) |
32kW(消費電力量:約13kWh) | 49kW(消費電力量:約20kWh) | 45kW(消費電力量:約18kWh) |
設置スペース | 床面積250~400㎡(装置高さ:6〜8m) ※屋根下に設置し、風雨、雪対策が必要です。 |
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オプション | ●お客様の運用に合わせて、受入ホッパ(標準仕様:3㎥)は増設可能です。 ※お客様の重機(ホイールローダー等)により、対応できない場合があります。 ●遠隔監視システム(カメラ監視、運転データのモニタリング) ●定期メンテナンス契約(排ガス測定を含む) ●温水回収システム |
風雨対策として屋根下への設置が条件となります。
クラボウとSDGsについて
FUNTOなどの事業活動は、経営理念「私たちクラボウグループは、新しい価値の創造を通じてより良い未来社会づくりに貢献します。」に基づいており、その目指すところは、 SDGsに通じています。
クラボウ 環境メカトロニクス事業部
エンジニアリング部 環境エネルギー課