家畜排せつ物を含水率約20%※のサラサラでクリーンな堆肥に繰り返し再生。
畜産農家の経営効率化や衛生管理、牛の飼育環境の向上を支援します。
※装置に投入する家畜排せつ物の含水率により、約20%~40%に変動します。
FUNTOは、牛舎から排出される家畜排せつ物を繰り返し再生できるため、敷料購入費用の大幅な低減を実現するほか、糞尿・堆肥処理の省力化を実現。
RPF燃焼装置を組み込んでいるので、資源を有効利用して廃プラスチック問題へも対応。
地球環境にやさしいサーマルリサイクルシステムです。
糞尿を含む使用済み敷料を
牛舎から回収
FUNTOに敷料を投入し
サラサラな堆肥に再生
再生品は戻し堆肥として
牛舎で利用
瞬間殺菌・強力乾燥で、家畜排せつ物を再生。
独自の燃焼・廃棄物処理技術(特許出願中)を採用し、家畜排せつ物を細かく粉砕しながら、高温で瞬間殺菌・乾燥します。
一人で操作ができる、操作性の高い自動運転。
簡単操作に加えて、メンテナンスも日々の清掃程度で済むため、専門知識や技術は必要ありません。
低コストで環境にやさしいRPF燃料方式。
廃棄物由来の固形燃料であるRPF 燃料を採用。使いやすいペレット形状で、しかも経済的。地球環境保全にも貢献できます。
堆肥の急速な乾燥・殺菌処理が可能なため、悪臭問題や衛生管理などの課題も解決。
戻し堆肥として利用できるため、敷料の購⼊費⽤などランニングコストの大幅な削減が可能。
増頭や規模拡大に足かせとなっている糞尿・堆肥処理をサポート。
使用済み敷料の投入から堆肥の回収まで、少人数での対応が可能。
牛の糞尿を含む固形~半固形状の家畜排せつ物を、サラサラの堆肥に再生できます。
STEP1使用済み敷料を投入
糞尿を含む使用済み敷料を牛舎から回収し、原料ホッパに投入します。
STEP2RPF燃料を投入
廃プラ由来の固形燃料であるRPFを、燃料ホッパに投入します。
STEP3FUNTOを運転
使用済み敷料とRPF燃料を投入したら、運転ボタンで自動運転開始。専門知識や特殊技術、資格は必要ありません。
STEP4堆肥を回収
連続的に製造されるサラサラの堆肥を回収し、牛舎に戻します。
牛頭数:約200頭
導入時期:2021年3月
敷料として購入していた「のこくず」が入手困難となり、価格も高騰したため、一部「かんなくず」へ切り替えましたが、年々経費増となっています。
また、糞尿・堆肥の処理・処分にも、日々頭を悩ませていました。
敷料問題の不安が解消
サラサラに再生した堆肥は、牛舎で戻し堆肥として利用できるため、敷料購入量が約1/5に削減できました。そのため、敷料の安定購入や価格高騰など、長年悩んでいた敷料問題の不安が解消しました。
衛生的になり牛も健康に
再生した堆肥は高温で殺菌されており、のこくず等の一般的な敷料に比べ細菌数も少なく、以前のように敷料に石灰等を混ぜる必要がなくなり、さらに乳房炎などの病気も減りました。
また、サラサラで吸水性もよく、ふんだんに使えるため、牛舎内が衛生的になり、牛の健康管理にも役立っています。
牧場の規模拡大も視野に
家畜排せつ物を堆肥に繰り返し再生するため、還元する農地の確保などの心配が減り、処理・処分に必要な農業用機械や人件費等の経費も削減できました。これにより、地域社会への環境負荷低減、共生が実現でき、牧場の規模拡大など畜産農家の経営効率化にも役立つと思います。
原料供給システム
使用済み敷料を再生装置へ供給する搬送システム
RPF燃焼システム
廃プラスチック問題へも対応するサーマルリサイクルシステム
制御盤
自動制御運転のため運転操作は簡単、シンプル
再生装置
使用済み敷料を細かく粉砕しながら高温で瞬間殺菌・乾燥し、
サラサラの再生敷料を連続的に製造
再生品サイクロン
集塵装置を設置し、周辺環境へも配慮したクリーンなシステム
再生堆肥ヤード
殺菌・乾燥された再生堆肥が搬出されます
標準設置面積は7m×30m。高さ6m以上で、
風雨対策として屋根下への設置が条件となります。
クラボウとSDGsについて
FUNTOなどの事業活動は、経営理念「私たちクラボウグループは、新しい価値の創造を通じてより良い未来社会づくりに貢献します。」に基づいており、その目指すところは、 SDGsに通じています。
クラボウ 環境メカトロニクス事業部
エンジニアリング部 環境エネルギー課