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大判画像印刷の話
1. 2値画像の多価画像
2. 画像圧縮形式について
3. 印刷方式について
4. 印刷言語について
5. Postscript言語について
6. RIPについて
   
 
 2.画像圧縮形式について

前述の通り、特にフルカラー画像を扱おうとすれば、2値画像の場合と違ってそのままでは膨大なデータ量となるために、何らかの手法でコンパクトにしてファイル化する事が必要となってきます。画像をコンパクトにする事を「圧縮」と呼びますが、ここでは主にカラー画像を圧縮する形式で一般的とされているものについて紹介します。

●GIF
アメリカのパソコン通信会社のCompuServeが、画像をやりとりする為に開発した形式で、256色までの対応です。(つまりフルカラーは扱えません。)この形式で利用している「LZW」という圧縮形式はUnisysが権利を所持しているため、UnisysはGIFの利用するソフトウェア作者から特許料を徴収しています。

●PNG
前述のGIFがUnisysとの特許料が発生する事から、著作権料の発生しない「LZ77」という圧縮形式を採用しています。またGIFと違ってフルカラーも扱えますが、後述のJPEGが非可逆圧縮なのに対して可逆圧縮なので、JPEGと比べて圧縮効率は高くありません。

●JPG
前述の通り、非可逆(圧縮後は、圧縮前の画像品質から若干でも落ちてしまい元に戻らない)の圧縮形式です。画像の一部を間引く事によって高い圧縮を実現している為に非可逆となっています。間引く度合いを変える事で、品質重視か圧縮率重視かを調整する事ができます。

●LZWとLZ77について


いずれも同じ系統の圧縮形式で、LZ77を発展させたものがLZWと言われています。LZWを開発した研究者がUnisysの前身であるSperry社の人だったので、GIFの権利をUnisysが保有しているというわけです。
LZ77の考え方は「辞書型符号化」と呼ばれるもので、データを読み込む際に、既に読み込んだデータの中で一致する最も長い文字列を探し、探せたらそれを別の符号で置き換えるというものです。置き換えによって文字列が短縮された分だけデータとして圧縮されたという事になります。
 



 
 
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