夢も何もなかった。若い頃から、とくにこれと言ってやりたいこともなく、動物と暮らせたらいいな、モノづくりにも関われたらいいなあ、などと漠然と思う日々…。だから、クラボウへの入社も、正直「なんとなく」。ただ学生時代から計算は好きで、それまで学んできた「熱計算」の知見を期待されたのか、入社後にいきなり、排ガスプラントの設計を任されることに!でも実社会では研究室レベルとは単位やスケール感も全く違うし、当然、右も左もわからない。だから、もう周りの人に聞くしかない…。この「聞く」ということが私の仕事の原点です。「見て」、「聞いて」、目の前のことに丁寧に取り組む。小さな実績を積み重ねて、社内外問わず周りの人との信頼関係を築く。そうしたことが、何もやりたいことがなかった私が、プラントのような大きなものの設計に携わり、仕事を面白がれるようになっていくことに、つながって来ていると思います。
「見て」、「聞いて」に加えて「考えて」実際に動く、ということが大事だと思います。たとえば初めて見る仕様のプラントに出会った時、自分の目で確認したり、関係者に質問するということだけにとどまらず、その装置に付いている銘板に記載されている情報からスペックや原理などを推測。そして自分なりに計算したり、シミュレーションしてみる、ということです。そうして「見て」、「聞いて」、「考える」ことを通じて得た経験やネットワークこそが、活きた自分の財産になっていきます。管理職になった頃ですが、設計したプラントで想定した性能が発揮されない、という大きなトラブルが発生。原因を調べるためにプラントを停めると大きな損失になってしまいます…。これはピンチです。この時もそれまでのネットワークのおかげで、問題点を一つずつ確認検証することができ、時間はかかりましたが、解決策にたどり着けました。トラブルも実際の現場で「見て」、「聞いて」、自分で試行錯誤しながら、あきらめずに「考えて」いくことが、結果的には次につながるんです。
今では、牛の遺伝子解析からロボットまでを扱うライフサイエンス領域など、新しい分野にも挑戦中です。未知の分野でも常に「見て」、「聞いて」、「考える」です。新たに学ぶ、挑戦する姿勢はこれからも変わらない。ひょっとしたら、今が一番勉強しているかも。それが次の面白いことにつながると確信しています。これからは、カーボンニュートラルや水素、アンモニアに関することなど、クラボウの次の世代につなげられる新しいコア技術を生み出し、未来のライフサイエンスに貢献したい。若い頃は、「やりたいこともなかった」自分が、今は「やりたいことがいっぱい」。自分で自分を面白がっています!
日本経済新聞、日刊工業新聞などでシリーズ展開中
エピソード1
アニマルフリーな羽毛で
心まで暖めるクラボウ
エピソード2
3Dプリンターで
街づくりを変えるクラボウ
エピソード3
畜産の持続可能性を
切り拓くクラボウ
エピソード4
半導体の品質をセンシング
技術で支えるクラボウ
エピソード1
ロボットの「できない」を
可能にするクラボウ
エピソード2
繊維でウイルスから
社会を守るクラボウ
エピソード3
フィルターで空気と社会を
変えるクラボウ
エピソード4
iPS細胞で健康寿命を
支えるクラボウ
エピソード1
交通インフラの未来を
支えるクラボウ
エピソード2
ライフサイエンスの発展に
貢献するクラボウ
エピソード3
持続可能な森林資源の
活用を支えるクラボウ
エピソード4
フリーズドライ食品で
心まで満たすクラボウ
エピソード5
裁断くずをアップサイクル
するクラボウ
エピソード6
多様性を職場のパワーに
変えるクラボウ
持続可能な開発目標(SDGs)に対するクラボウの姿勢と、関わりの深い事業活動を紹介します。
身近な暮らしの中で使用されているクラボウ製品をご覧いただけます。
クラボウグループの挑戦の歴史やその原点、これからの未来に向けた取組みをご紹介。
当社の事業と人材採用・人材育成に対する考え方を紹介。募集要項やWEBエントリーの窓口も。