クラボウを選んだ理由

日本の大学院を修了した後は、精密機械の会社で貿易関係の事務をしていましたが、もっと世界を飛び回りたいという思いから転職しました。

子供の頃から活発で、当時よく海外へ仕事に行っていた父親から、海外のいろんな面白い話を聞き、自分も将来的海外へ行って、いろんな人と話をして世界を見る仕事をしたいと思っていました。日本に留学したのも、そんな思いがあったからなんです。クラボウの基板検査装置の営業は、まさに私の望んでいた仕事で、とてもやりがいを感じています。

入社してからこれまで

スマートフォンから自動車、衛星までさまざまな製品に使用される電子基板の検査装置を、海外に広めるための営業を担当しています。この装置は、これまで目視で行っていた検査を機械化し、正確さと生産効率を上げる画期的な製品。日本では高いシェアを誇っています。この製品を海外に売り出したのは約十数年前。私が入社する少し前のことでした。当初は右も左もわからないまま、先輩と一緒に海外のお客様を回っていましたが、現在は中国や台湾を中心に、東南アジアの国々や、ヨーロッパの方にも販路を広げつつあります。

日本の技術は海外でも高く評価されていますが、海外のお客様が求めていたのは、国内市場で販売している高付加価値・高価格の製品ではなく、操作が簡単で、生産性の高いローコストな製品。まずは、製品自体を見直す必要があったんです。数年かけて社内を説得し、訪問先で夜遅くまでテストを繰り返したり、時には技術者と激しく議論したりしながら開発を進めていきました。約4年で製品化にこぎつけたのですが、完成した製品がお客様の工場へ導入されて「製造と品質管理に助かりました！」と言われました時は、それまでの苦労が吹き飛ぶほど嬉しかったです。

リーマンショック直後、世界経済低迷の中で、海外向けに開発した機種に複数台の受注がきて、1度の取引では過去最高の1億円という売上を記録しました。その後、国内市場にも展開でき、事業の拡大に大きく貢献できました。この成果は、クラボウのやりたいことをやらせてもらえる環境やチャレンジできる風土、そして良いチームに恵まれたからこそ達成できたもの。周囲の仲間には本当に感謝しています。

現在の仕事

時代と技術力の進化によって、市場の状況は常に早いスピードで変化しています。私たちの商品も、市場の変化に合わせて、絶えず進化が必要です。現在は、新しい商品の開発を提案し、事業部の売上規模を拡大していくことに注力しています。次の目標は、今までの基板検査装置の海外営業の経験を活かして、他の商品の海外市場開拓にも携わっていくことです。またクラボウは現在、女性の活用を積極的に進めており、その意味でもチャレンジし甲斐のある会社になっています。実績を積み、女性の管理職、そして役員へと夢は広がっています。