採用情報
社員紹介
バイオメディカル — 開発
環境メカトロニクス事業部
技術開発部 バイオ開発製造課
(2011年入社)
史 達
クラボウを選んだ理由
私はブタ流行性下痢ウイルスを学ぶために日本に留学し、大学院修士時代はブタ流行性下痢ウイルスの乳酸菌遺伝子組換ワクチンの開発という新しい研究テーマに取り組んでいました。
バイオメディカルの分野において専門家を目指していた私がクラボウに入社を決めた理由は、バイオメディカル部の主力製品である核酸自動分離装置に深く惹かれたからです。
核酸自動分離装置は生体(細胞、動物と人間の組織や血液、植物等)からDNAやRNAといった核酸を効率的に抽出するシステムで、基礎研究や臨床医療に欠かせないもの。この装置において、クラボウは20年もの実績を誇ります。わたしの大学の研究室にもクラボウの装置が採用されていました。
このような業界をリードする企業で、専門知識と語学力を生かしたいと思い、入社を決めました。
入社してからこれまで
核酸分離、遺伝子検査用の試薬・装置を含む遺伝子関連製品の企画、開発、新製品上市準備、発売後の技術支援、製品改良等の一連の業務に携わっています。また、共同研究・開発パートナーの探索、契約提携、プロジェクト進捗管理等にもかかわっております。
遺伝子関連事業では、海外と関わる仕事もあるため、 日本と外国の文化や風習の違いに直面します。日本の企業はプランと計画を重視しますが、海外の企業は計画に縛られず、状況によって随時プランを調整することが多くあります。以前、海外出張のために飛行機に乗る直前、訪問先から協議内容追加の連絡を受けたときは、現地のホテルに到着してから緊急会議を開き、夜中まで打ち合わせをし、提携先との協議にも長時間を費やしましたが、最後は無事に合意しました。今でも鮮明に思い出せるほど大変な経験でしたが、これを機にチームワークがより深まりました。今でも上司やメンバーとディスカッションを行い、提携パートナーや代理店の力を借りてプロジェクトを進めています。
現在の仕事
今の仕事のやりがいは努力の積み重ねが成果につながることです。1つのプロジェクトに要する期間は2~3年。ゼロから始まった案件が、チーム全員の努力を通じて目標達成できたときは心から喜びを感じます。
なにより一番のやりがいは、自分が携わった製品で世の中に貢献できることです。核酸抽出製品の中には、ヒトの血液から遊離DNAを抽出する試薬があります。これまで、がん遺伝子の検査では、手術や生検(臓器や組織の病変部位の一部をメスや針などで切り取ること)の方法で癌の組織を採集して検査するのがメインでした。しかし、この遊離DNA抽出試薬を使うと、血液・尿など、癌患者への身体負担の少ないサンプルからも癌の診断、治療薬選択、予後診断用のDNAを抽出でき、非常に有意義なことだと思います。
今後は、商品力の更に高い製品を開発し、多くのお客様に当社製品の魅力を伝え、遺伝子関連事業の拡大と基礎研究や臨床医療の発展に貢献していくことが目標です。そのためには、社内外に研究・開発の協力を働きかけていきたいと思っています。ベンチャー精神を重んじる当社で、自分の可能性に挑戦し続けます。