採用情報
社員紹介
エレクトロニクス — 開発
環境メカトロニクス事業部
技術開発部 商品開発課
(2021年入社)
小林 沙羅
クラボウを選んだ理由
わたしは前職では、食品・製薬業界向けの自動検査システムのロボットティーチングやシステム全体の制御ソフトの評価を行っていました。
転職活動をする中で、転職エージェントからクラボウを紹介され、独自の画像処理技術を磨いているところに魅力を感じました。また、今後ロボット事業を推進していくということを知り、これまでの自分の強みを活かしつつ、今まで触れたことのない新しい技術を吸収できるチャンスと思い、エントリーしました。面接で、歴史のある企業として培ってきた技術とノウハウを吸収したいと感じたこと、女性が働きやすい環境という印象を持ち、入社を決めました。
入社してからこれまで
入社後は、ケーブル認識センサのクラセンスとロボットを使用した自動化システムの開発・製造を担当しています。クラセンスとは、ケーブルの位置・角度を3次元的に計測できるクラボウ独自の製品で、ロボットと併せて使用すると、ケーブルのピックアップからケーブル先端のコネクタ挿入まで自動化することが可能です。
近年、工場の自動化はかなり進んだものの、電線加工や機械配線などケーブルを扱った作業はまだまだ人手で行っているのが現状です。逆に言えば自動化のニーズが非常に高く、相談件数も増えています。ただし、ケーブルもコネクタも非常に種類が多く、またケーブル作業自体が複雑で、自動化するには難度が高いこともあり、まずはテストしてみないと自動化可能か分からないケースも多くあります。
そのため、相談案件をもとにクラセンスでのケーブルの認識評価やロボットハンドリングのテストを日々行っています。その傍らで、展示機の準備や納品済み製品の調整などを行ったりしています。
納品機のセットアップをお客様の工場で行うこともしばしばありますが、思うようにいかないことも多くあります。そんなときに上司含めクラセンス・ロボットグループのメンバーに相談すると、技術も営業のメンバーも一緒になって改善策を考えるという場がいつの間にか出来上がり、話しているうちに解決策が生まれているといったことがこれまで何回かありました。クラボウは皆さん個性的な方ばかりですが、団結すると百人力だなと思っています。
現在の仕事
現在も引き続き、ケーブル認識センサのクラセンスを使用したロボット自動化システムの開発・製造を担当していますが、最近は受注案件も増えてきているので、これまでのクラセンス・ロボットテストに加えて、受注した自動化システムについてロボット・電気制御的な観点で製作の検討・フォローも行うようになりました。
ケーブル作業の自動化は、ロボットティーチングも画像処理もその他のセンシング含め、技術的に非常に難しいです。そこにお客様の予算と納期と処理能力が絡むと更に難度が上がるのですが、だからこそどこまでやれるのかを試してみたくなります。今の職場では「こういうことも試したい」と相談すれば実現できる環境があり、仮に失敗しても次に繋げようとするグループの雰囲気もあり、業務を通して自分のスキルを磨ける場であると実感しています。
これまではロボットティーチングや電気制御など実務的な作業がメインでしたが、今後はこれまでのスキルを磨きつつ、相談案件の構想検討を徐々に進められるようにし、案件全体を包括的に見ながら少しでも多く案件を処理できるようになりたいと思います。