ごあいさつ株主・投資家情報

株主・投資家の皆様へ

取締役社長 藤田 晴哉

平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。

さて、当社グループの第214期連結会計年度(2021年4月1日から2022年3月31日まで)の概況につきまして、ご報告申しあげます。

当連結会計年度におけるわが国経済は、緊急事態宣言等が各地で断続的に発出されるなど新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けるなか、原材料などの価格高騰やサプライチェーンの混乱による調達難などの要因も加わり、本格的な景気回復には至りませんでした。

このような環境下にあって当社グループは、ウィズコロナが常態化した市場のニーズに対応した営業活動や、社会課題の解決に資する商品・サービスの開発に注力するなど、中期経営計画「Creation'21」の目標達成に努めました。
この結果、売上高は1,322億円(前年同期は1,221億円)、営業利益は75億2千万円(前年同期は32億円)、経常利益は87億8千万円(前年同期は42億4千万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は56億円(前年同期は22億円)となりました。
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日。以下、「収益認識会計基準」といいます。)等の適用により、当連結会計年度の売上高は108億円減少し、営業利益、経常利益はそれぞれ6千万円増加しております。

今後のわが国の経済情勢につきましては、新たな変 異株による新型コロナウイルス感染症の再拡大が懸念 されることに加え、ウクライナ情勢による世界経済の混乱など、景気の先行きは非常に不透明であります。当社グループにおいても、更なる原材料価格やエネルギー価格の上昇に対する価格転嫁の遅れや、サプライチェーンの混乱による生産活動の停滞などが懸念されます。
このような経営環境のなかで、新型コロナウイルス感染症に対しては、事業活動・生産活動への影響を最小限に抑えるべく、引き続き感染拡大の防止に取り組み、コストダウンを図るとともに、原材料価格やエネルギー価格の上昇に対しては、適宜、価格転嫁を進めてまいります。
また、「イノベーションと高収益を生み出す強い企業グループ」を目指すクラボウグループ「長期ビジョン 2030」のセカンドステージにあたる新中期経営計画「Progressʼ24」を、2022年4月よりスタートしました。
「Progressʼ24」では、「高収益事業の拡大と持続可 能な成長に向けた基盤事業の強化」を基本方針とし、成長市場における注力事業へ経営資源を集中するとともに、基盤事業の収益力強化に取り組み、変化の激しい経営環境にあっても、持続的に企業価値を高めていくための最適な事業ポートフォリオを構築してまいります。また、グループガバナンスを強化するとともに、社会課題の解決に取り組むなどサステナビリティを意識した経営を進めてまいります。
なお、当社は、2022年4月4日より(株)東京証券取引所の新市場区分である「プライム市場」に所属しております。

株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2022年7月