クラボウのコア技術研究開発

6つのコア技術(基盤技術)

  • 1. 数理科学
    数理・統計計算、設計予測 【分子設計など】
  • 2. 物理科学
    装置設計、動作制御 【メカトロニクス】
  • 3. 光電工学
    光計測、センシングデバイス制御 【IoTなど】
  • 4. 情報工学
    情報処理、アルゴリズム開発 【AIなど】
  • 5. 物質科学
    新規材料、新規機能  【複合材料、表面改質】
  • 6. 生命科学
    細胞工学、遺伝子工学  【抽出、培養、解析】

研究開発のマトリクス・マネジメント

技術研究所の組織は、コア技術を高める「基盤技術グループ」と、ビジネスにつながる製品開発を担う「応用開発グループ」で編成しています。
基盤技術グループと応用開発グループが、それぞれ分野を越えた連携でプロジェクトチームを結成し、コア技術の複合化により事業自体を差別化しつつプロジェクトを新規事業へ発展させる独自のマネジメント体制を構築しています。

基盤技術グループ
イノベーションによる新しい事業を創出するために「他社にない技術を創る」ことと、それを市場で「競争できる技術に磨く」ことがミッションです。
応用開発グループ
蓄積した技術から「付加価値を創る」ことと、その付加価値を「新規事業(新規製品)へ転換する」ことがミッションです。
プロジェクトリーダー
中堅社員がプロジェクトリーダーとなり、基盤技術チームに所属する管理職と相談し、推進に必要な人員を機動的に配置しプロジェクトを推進します。
応用開発グループ、基盤技術グループ
事業化1
事業化2
事業化3
事業化4

事業化プロジェクト

技術研究所が進める4つの新規事業化プロジェクトは、経営戦略で設定された重点事業の発展上にあり、将来の市場に繋がるテーマを設定しています。6つのコア技術を複合化させて他社にない新規事業の創出をめざしています。

薬液の精密計測・リアルタイム制御へセミコンソリューションプロジェクト

半導体関連(セミコンソリューション)では、薬液の精密計測・リアルタイム制御を差別化技術として次世代の洗浄・エッチングの事業開発に取り組んでいます。特に、反応や洗浄の状態(その場)を測定するIn-Situ(インサイチュ)計測を実用化する新規事業の創出に取り組んでいます。

モノの形状や位置を認識する目(カメラ)ロボットセンシングプロジェクト

ロボット関連(ロボットセンシング)では、過去培ってきた色彩工学や画像処理の技術を発展させて、高速3Dカメラによるビジョンセンシング事業の創出に取り組んでいます。ロボットが、動いている物体や形が定まらない柔らかい素材をハンドリングするために、瞬時につかむ位置を探す“ロボットの目”や、AIを活用して対象物を的確に認識する頭脳を開発しています。

再生医療支援・新規細胞培養へライフサイエンスプロジェクト

バイオメディカル関連(ライフサイエンス)では、核酸分離に関連する生化学と機器制御の技術を発展させた遺伝子応用事業の創出をテーマとしています。この事業に関連する再生医療や新規細胞培養を含めた新規事業の創出を目指しています。

高機能フィルムや強化繊維の成型加工・改質マテリアルソリューションプロジェクト

化成品関連(マテリアルソリューション)では、高機能スーパーエンプラフィルムや繊維強化複合素材関連の事業の強化を目指しています。特に、独自の強化繊維素材を、プラスチックだけでなく、金属など他の素材と複合化させた新規素材の創出に取り組んでいます。